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2013年 04月 23日 ( 1 )

久しぶりの都内 (No.1679 13/04/23)

 夏に行く予定の中央アジア某国の入国ビザをとるため、今日は久しぶりに都内に出た。最初は大使館がある広尾。そのあと現役時代に一緒に仕事をした西麻布のデザイン会社を訪ね、六本木、渋谷を経て最後に新宿で締めた。
 某国は旧ソ連の衛星国の一つだったから入国は今も厳しい。HPからダウンロードした用紙や、身上書、それに現地の案内人からの推薦状など、書類一式を一週間ほどかけて揃え、何度も間違えがないかを確認して今日の申請となったのである。大使館は地下鉄日比谷線広尾駅から10分くらいのところにあるという。
 広尾駅から日本赤十字医療センターへ向かう坂道を登って行く。60年以上東京に住んでいるがこうした高級な場所と無縁に育った小生には初めて歩く道である。すると、なにやら立派そうなマンションが沢山出て来た。見ると「広尾ガーデンヒルズ」とある。この名前を見て思わず「これがあの広尾ガーデンヒルズかぁ」とため息が出た。
 というのも小生が今の家を買った頃、すでに値段が億を超えた超豪華なマンションとして売り出された話題の建物だったからだ。バブル期には二桁の億ションにまでなった広尾ガーデンヒルズはここだったのだ。そう思うと町を歩く人もみな「上流階級の高貴なお方」に見えてくる。走っている車もベンツやポルシェが異様に多い。
 しかし、某国は日本との関係があまり太くないのか、大使館は小さくて分かりにくかった。ようやく探し当てた大使館は、なんと普通の小さな家である。アメリカ大使館のような立派な建物を想像していったら拍子抜けするほどこぢんまりしている。しかし、それでもここが日本における某国の代表部なのだ。
 ここでビザ発給書類を提出した後、西麻布のデザイン会社に顔を出した。有能なアートディレクターやデザイナーを抱えた優秀な会社で、現役時代に何度も一緒に仕事をしてきたなつかしい会社だ。そこに突然来訪したら、皆さんが仕事の手を休めさてゾロゾロと出て来てくれた。退職して8年を経過しているが、まだ小生のことを覚えていてくれたのである。
 皆さん誰も変わらない顔をしていて、なつかしさからついつい話が弾んでしまった。驚いたのは女性デザイナーのNさんがお茶とお菓子を出してくれたときだ。間食をしない小生はお菓子のたぐいはほとんど食べない。それで、「お茶だけでいいです。お菓子は食べません」と言ったら「それは**さんの好きなどら焼きですよ」と言われたことである。
 何と小生がどら焼きに目がないことを覚えていてくれたのだ。ドラえもんと同じでどら焼きを見ると我慢できなくなる小生、それをほおばりながらかって一緒に仕事した皆さんと歓談した30分はとても楽しかった。しかし、楽しかったのは小生だけで、皆さんは仕事を中断させられたから本心はたいへんだったかも知れない。
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 皆さんの仕事を邪魔してごめんなさいと思いつつも、この後六本木から渋谷を経て新宿に向かった。新宿での用事はピントの精度が落ちてきた古いカメラの調整だ。西口にあるニコンのサービスセンターでカメラを点検してもらい、そのあと東口の紀伊國屋書店で速読による立ち読みをする。最近速読の訓練をサボっているため読む速度はだいぶ落ちてきている。しかし、雑誌を読むくらいのことは問題ない。もちろん買わないでエコノミストなどの経済誌とカメラ、アウトドアー関係の雑誌を片っ端から速読で立ち読みをしていく。
 だが、前にも書いたように今の雑誌はほんとうにレベルが低くなりすぎている。経済誌は専門外だからともかく、アウトドアー誌などの内容はひどすぎる。貧困な企画でみずから読者を追い払っているのではないかとさえ思ってしまった。話題の村上春樹の新作は平積みしてあったが、以前、1Q84を読んで失望していたので、同じ轍は踏むまいと中も見ずに素通りして、6階の地図売り場で中央アジアの地図を買ってから帰宅した。
 こうして忙しかった一日は終わった。某国ビザ申請も、デザイン会社訪問も、カメラ調整も、紀伊國屋の立ち読みも全て順調にこなした充実した一日であった。今日も小生の思いは「すべて良し」である。
by Weltgeist | 2013-04-23 23:17