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2013年 04月 18日 ( 1 )

失敗した蝶のナンパ作戦 (No.1674 13/04/18)

d0151247_2220653.jpg 春の明るい陽の下を白いモンシロチョウが忙しそうに翅をパタパタさせて飛んでいた。すると、そこに黄色かかったキチョウが飛んで来て、二頭が出会った。しかし、すぐに両者は種類が違う蝶であることを確認したようで、何事もなかったかのようにお互いが無視して飛び去っていった。
 ところがそのあとにもう一頭別なキチョウがやって来て、二番目に来たキチョウといきなり接近した卍巴合戦をやり始めた。どうやらあとから飛んで来たのが同種だと分かって最初のキチョウにナンパを仕掛けてきたようだ。
 だが、両者は10秒ほど空中で接近して卍型に飛ぶお見合いをやったあと、お互いが離れてしまった。雌か雄のどちらかが気に入らなかったのか、それとも同じ雌、あるいは雄同士であると分かったのか、とにかく交尾に至らず両者は離れてしまった。
 左の写真はそのあとの一頭が夢中で花の蜜を吸い始めたところを撮ったものだが、この静止画を大きく拡大して見ても未だにこれが雄か雌か小生には分からない。だが、彼らは短い空中接近戦で瞬時にお互いを見分けているのだ。どうやって蝶たちは相手のことを認識できたのだろうか。
 最初にモンシロチョウと出会ったとき、彼らはほんの瞬間接近しただけでお互いが別種であることを了解しあった。そして、次のキチョウ同士では同種であり、さらには雌雄をも確認した。このくらいのことまでは理解できる。しかし、キチョウ同士の卍巴合戦では一瞬の間に交尾の相手として相応しいかまで見抜いている。交尾を拒否した理由はなんだろうか。
 人間の男なら美女を、女はイケメンを好むように、蝶も本能的な好き嫌いの選別の基準があるのではないだろうか。彼らは相手が子孫を残す配偶者として相応しいかどうかまでその短い時間で見ていると思えるのだ。
 雌が拒否したのは良き子孫を残すための慎重な選択なのかもしれない。そう思ったらライオンの雌が強い雄を選ぶ理由も理解できたし、人間が美男美女を選ぶのも実は潜在的にそうした優秀な子孫を残すという選択が陰で働いているのかもしれないと思った。
 となると、若い頃からブ男で女性にもてたという経験が皆無に近い小生は、遺伝的には残して欲しくない劣性な人間ということになる。「男は顔ではない」と強がりを言ったところで、それは負け惜しみでしかない。ナンパに失敗したキチョウは花の蜜を吸うことで気持ちを紛らわせたかもしれないが、持てない男や女は、やけ食いしたところで気持ちは晴れないのである。
by Weltgeist | 2013-04-18 23:55