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2013年 02月 14日 ( 1 )

コンピュータ犯罪の恐ろしさ (No.1622 13/02/14)

 他人のコンピュータから殺人予告をやった犯人が捕まった。他の人になりすまして犯罪をやるからにはよほど世の中を調子よくすり抜けていくスマートな奴と思っていたら、現実に捕まった犯人は意外にのろまそうな30男だった。現在は逮捕容疑を否認しているというから彼が犯人かどうか、はっきりはしない。しかし、かりに彼が真犯人だとすれば、ネット上では格好よくふるまっても現実世界では単なるオタク人間なのだと分かり、バーチャルと現実とのギャップを感じた。
 最初にIPアドレスから「犯人」として誤認逮捕された人にとっては、これで少しは気が晴れたかもしれない。知らない間に自分のパソコンが乗っ取られ、犯人の悪事に荷担させられ、挙げ句の果てに警察からは「お前が犯人に間違いない」と決めつけられた。幸いえん罪であることが分かったから良かったものの、もし分からなかったら一生を棒に振る恐れさえあるたいへんな事態である。
 今回の事件で感じるのはその悪質さだ。自分の罪を人に押しつけておいて平然とする精神構造は小生の理解の範疇を超えている。悪いことをしてもそれはバーチャルな世界の出来事で、現実の歯止めを感じないまま犯罪行為を繰り返したのだろうか。
 一部マスコミは逮捕前から彼のことをマークしていたようで、猫カフェで猫と遊ぶ「犯人」を隠し撮りしていた。犯人の方は捜査の手が迫っていることなど少しも気づかず、のんびりした日常生活をこなしている。泳がされている犯人をテレビ局のカメラが記録しているところを見ると犯罪者の心理が見えて興味深い。
 彼はまさか自分が捕まるとは思っていなかったようである。しかし、今は自分の行った犯罪行為がいかほどの物かをかみしめていることだろう。無実な人が犯罪者に仕立て上げられたショックに比べれば、それでもまだ甘いものだろう。しかし、彼は今こそ重大な罰を受けなければならない。
 インターネット時代になって犯罪も、昔とはまったく違ったものが登場してきている。自分は犯罪には引っかからないぞ、とかたく注意していても常識を越えたやり方で簡単に引っかかってしまう。油断など少しもできないのである。実は小生も以前、ヤフーオークションのIDを不正に使われ、知らない間に自分がオークション詐欺の犯人に仕立てられたことがあるのだ。このときは、目に見えない犯人から小生が選び出され、24万円もの現金を口座から引き出されてしまった。この経緯はこちらに書いたので「人はこうやって騙されるのだ」ということに興味のある人は参考にしてほしい。現在のIT社会では思いもかけないことで自分が犯罪に巻き込まれてしまうのだ。
 注意せよ、といっても、注意しきれない犯罪がうようよあるのが現在のIT社会である。注意せよというのは無駄かもしれないが、そう言うしかないのが現実である。
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小生、猫好き人間に悪い奴はいないと信じていたが、今回の「犯人」はどうやら猫好きだったらしい。猫には優しくても、犯人に仕立て上げた人たちには愛情のひとかけらも感じない。そんな犯人の精神構造は病んでいるとしか言えない。
by Weltgeist | 2013-02-14 23:58