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高速料金ETC休日限定割引を利用して (No.401 09/04/21)

 高速道路がETCを使うと休日1,000円に値下げされることはたいへんありがたい。今回のように新潟だ、長野だと遠距離に行く場合には、影響はとても大きいのだ。例えば今回行った姫川へ行くのに仮に八王子インターから糸魚川まで走ったとすると、正規の料金で7500円取られる。それが休日割引で1,000円になるとすれば、6,500円もお得となるのだ。こうなると平日は馬鹿らしくて高速に乗りたくなくなるのは当たり前である。そして一度、このような「良い思い」をした人は、その感触が忘れられなくなるのだ。今の割引制度のままだと、休日以外は高速を極力使用しなくなるはずである。平日も同様の割引をしてくれなければ逆に車に乗らない人が増えてきて逆効果になるのではないかと思えた。
 政府は景気対策と言うが、そこまで考えてやった政策だろうか。これまで休日特別割引を6回使っただけだが、少ない使用経験からも「きっと平日は使わなくなるだろうな」ということが想像出来た。ならば景気対策としての効果は期待出来そうもないだろう。どうせなら、米国やドイツみたいに高速は無料にすればいいのだ。元々日本の高速料金は高すぎる。韓国などは高速代は安い(昨年釜山からソムジンへ行った時、高速を2時間以上走って、代金は500円ほどと、とても安かった)のだ。
 高速は安くしてガソリン税を上げるという案もあると言う。だが、今のご時世でガソリン税を上げることなど出来ないだろう。250円弁当が大人気のように、全ての物の値段を見直す時期が今来ているのだ。こんな時、高速代金だけが一人独歩高を堅持し続けている現状が、今回の休日特別割引ではからずも暴露されてしまったと言える。
 定価販売が当たり前だったコンビニでさえ値下げをせざるを得ない状況まで追い込まれている。こうした動きを見ると、百年に一度の経済危機と叫ばれていながらイマイチ現実味が無かった我々の生活が、ジワジワと下層方向へ圧迫されつつあることを実感する。今後、物価は益々下がり続けるだろうが、給料も下がって、我々の生活はさらに悪い方に向かうのではないかと思えてならない。
 そんな時、正直、今の高速代は高すぎる。政府は高速道路は将来無料にすると、散々おいしい言葉を言ってきながら、全然その約束を守っていない。むしろ、最近新たに作られた圏央道など、同じ距離を走るのに馬鹿高の料金設定をしている。八王子から相模湖まで中央道で走ると650円、それが最近出来た圏央道青梅インターから相模湖までだと1,250円もする。距離的にはわずか9㎞青梅の方が長いだけなのに、なぜこんなに高い料金設定をしているのか、お尋ねしたい心境である。
 休日特別割引は2年間の特例措置で終わるらしい。しかし、このまま終わらせていいのだろうか。むしろ、これを高速無料化の前奏曲として欲しい気がするのだ。そうでないと、年々苦しくなっている我らの生活水準では、やがて高速に乗って遠くまで旅行するなんてことが出来なくなるかもしれないのだ。
高速料金ETC休日限定割引を利用して (No.401 09/04/21)_d0151247_015487.jpg
先週の土曜日、関越道を所沢インターから小出インターまでETC休日限定割引利用で走ったら1,650円だった。この程度の負担ならまた来週も来たいと思う。しかし、正規料金5,050円では考えてしまう。写真は小出インターを出た魚野川青島大橋から見た越後の景色。
by weltgeist | 2009-04-21 23:54


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