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タチウオ、アジのリレー船でリベンジ (No.312 09/01/16)

 先月30日、釣友のK氏とタチウオ、アジ釣りに行き、たった1尾という屈辱的な釣果で終わってしまった。ところがその直後に、これまた昔からの釣り仲間のT氏がタチウオの爆釣に遭い、「釣れすぎて飽きてしまった」という話を聞いてガックリ来てしまった。何で小生の時は釣れないのだ。これはリベンジするしかないないな、そうでなければ気が済まないと思っていた。
 その機会が本日やっと来たのである。本当はT氏の「好調」という話を聞いた翌日すぐに行けば良かったのだが、生憎その後は連日風が強く、海の状態が悪くて行くことが難しかった。悪天候で伸び伸びになっていたものがやっと今日のナギで実現したのである。だが、好調すぎてクーラーに入りきれないほど釣れたという時からすでに6日も経っている。群れが突然消えてしまう「幽霊魚」と言われるタチウオの魚影はまだ残っているのだろうか。いささか不安ではある。
 今朝は朝3時に起きて、風が止んでいるのを確認してから、三浦半島、鴨居に向かった。この前と同じタチウオ、アジのリレー船に乗るつもりなのだ。しかし、前回は年末の最終営業日ということで、船は満員で、仕掛けが絡まるオマツリばかり起こってとても釣りにくかった。今日は平日だから少しは空いているだろうと思って行ったら、とんでもない。ウイークデー並みの人出で釣り人は多いのだ。やはり、タチウオが釣れているというから、みんな期待しているのだろう。
 ということは、まだ好調な状況は続いているのかもしれない。今度こそT氏並みの大釣りができるぞ、今夜はタチウオ食べ放題だ、と小生捕らぬ狸の皮算用を始め出す。だが、やはりそれは捕らぬ狸でしか無かった。またまた目論みが外れて、大迷走と相成るのである。船は港を出たが、ポイントとおぼしきところをウロウロしていて、一向に釣りスタートにならない。船長さんは必死に魚群探知機を見て、タチウオの反応のある場所を探しているが、これが見つからないのだ。
 幽霊魚のタチウオは前の日まで釣れていても、急に群れが何処かへ行ってしまい、見つからないことがしばしばあるのだ。船頭さんは魚探を見ながら久里浜から城ヶ島付近までウロウロ探すが、何処にもタチウオの姿は見えない。すでに港を出港して1時間以上経っている。幽霊魚の名前通り何処かへ消えてしまったのだ。東京湾の船釣りでここまで魚を探し回るのは初めての経験である。そうなると、「リベンジだぁ」と勇ましく叫んでいた自分が、返り討ちに遭う悲惨な状況が思い浮かんでくる。
 これはかなりヤバイ。このままタチウオの群れを探しても見つからなかったら、目も当てられないぞ、と思い始めた頃、いきなり船が全速力で走り出した。どうやら仲間の船が群れがいるところを無線で教えてくれたらしい。その場所に急行すると狭い海域に数十隻の船がひしめいている。魚探に出た反応がどの程度のものか分からないが、恐らく小さな群れの影が映ったのだろう。そこに数十隻の船が集まりわずかなタチウオの取り合いをしていたのだ。
 我々は隣の船が3mほどの近さに接近するような超過密地帯でサオを出す。案の定、11時までやって小生は2尾のタチウオをようやく釣っただけである。前回は1尾だから理屈上はリベンジと言えるかもしれないが、実質は消化不良な思いが残る返り討ちにの心境となってしまったのである。
 11時から午後のアジの部もこれでは推して知るべしかなと、危ぶんでいたら、こちらはそこそこ釣れたから、何とか返り討ちだけは免れたが、タチウオの幽霊魚ぶりには翻弄されっぱなしで、小生、かなり頭に血が昇りつつある。「ちくしょう。今度来たときは釣ってやるぞ」と言い残して帰宅せざるを得なかったのである。
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広い海原にこれだけの船が接近し合い釣っているということは、この場所以外では釣れないということを意味する。海底に下ろした仕掛けは、隣の釣り人とオマツリするだけでなく、何と隣の船の人とも絡まる。こんなだからタチウオなど釣れるわけがない。
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午後からのアジはそれでも多少釣れた。ご覧のように40㎝はありそうな立派な大アジも釣れてきて、午前中の悔しさを多少紛らわせてくれた。
by weltgeist | 2009-01-16 23:27


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