高尾山に行ってきました (No.254 08/11/19)

 38歳という高齢で全日本テニス選手権に優勝したクルム伊達選手に刺激され、体力作りの一環として、本日高尾山に行ってきた。昨年、ミシュランで最高の星三つの評価を受けて世間を驚かせたあの高尾山である。50年前、蝶少年であった小生は、ほぼ毎日曜日のたびに高尾山に蝶の採集に通っていたが、蝶から岩登り、釣りに転向した後は一度も訪れていない。実に50年ぶりの再探訪である。以前は本当に自然がよく残った山であったが、それがいまも残っているのだろうか。ミシュランが最高の評価をした観光地としての高尾山は、どのように変わったのか期待しての訪問である
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 高尾山の良さは都内から近く、交通の便もいいから手軽に行けることだ。そんな近場だから朝早く行く必要もないと、午前10時に車で自宅を出て、高尾山口には昼頃着いた。今日は平日なので、こんな遅い出発でも人はいないだろうから、のんびり紅葉が見れると思っていたのだ。だが、これが大間違いで、京王線「高尾山口駅」前には「エッ、何だこれは」というほど人が沢山いる。恐らく、昨晩、ニュースで今年度のミシュランの発表をしていたから、その影響があったのかもしれない。
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 すごい人混みの中、登山道を歩き始めると、人が多すぎて中々前に進めないほどである。銀座や表参道以上の人混みは異常で、のんびり紅葉した自然を楽しもうなどという雰囲気はとても味わえそうもない。数年前に来ている妻の話だと、前はこんな混雑は無かったと言うから、ミシュランの評価に皆が影響を受けたのは間違いないのかもしれない。
 これは「場所選びを間違えたかな」と思ったが、もう後の祭り。仕方なく人に押されるように前に行くと、百mほどで急に前方の人が少なくなった。混雑していた大部分はケーブルカーに乗る人で、ケーブル駅を過ぎると歩いて頂上を目指す人は少なくなったのだ。多分、ミシュランにつられて来た都会の観光客はイージーに歩かない道を選ぶのだろう。我々は、もちろんケーブルカーなど無視して一般登山道を歩く。
 ところが、これが結構きつい。昨日まで高尾山くらいは息切れ無しに登りたいと思っていたが、とんでもない。小生のウイークポイントである心臓が少し歩くとすぐに痛み出した。狭心症の痛みで、胸がジャッキで押しつぶされるような独特の痛みがくる。しかし、今日はいつも持ち歩いているニトロのスプレーを忘れてしまったから、発作を押さえるには心臓に負担をかけないよう休息するしかない。このため、5分歩いては5分休むという、亀さん並みのペースで、上に登って行く。運動不足で心臓病持ちの小生には、高尾山程度の「低山」でもかなりきついのだ。
 急な登りでへばっていると、後から後から沢山の人が「お先に」と言いながら追い抜いて行く。50年前には飛んでいる蝶を追ってこの急坂を縦横に走り回ったはずなのに、寄る年波と心臓病には勝てない。急すぎる場所では疲れて足が上がらなくなるほどである。しかし、それでも歩き始めて30分もすると、次第に身体が山に慣れてきたのか胸痛が収まってくる。そして、とにかく山頂まで、7月の大雪山登山と同様、執念で辿り着いた。
 だが、山頂はまたしても人の波。本来山の頂というのは神聖な場所なのに、ここはまるで日曜日のディズニーランドの雰囲気がある。それでもやはり山のてっぺんというのは気分がいい。例え高尾山といえども頂上まで登り切った充実感はあるし、正面に富士山が霞んで見える眺望は素晴らしい。ミシュランが三つ星をつけたのもうなずけると思った。
 50年ぶりに訪ねた高尾山は意外に手強かった。息切れ、心臓痛もそうだが、登り道が想像以上にきつい。その上、下りは道が階段状のコースを撰んだため、膝と足のお皿を傷めてしまった。駐車場に戻った時はヘトヘトで、明日の朝はきっと筋肉痛に悩まされるのではないかと思っている。だが、それでも今日は心地良い疲れである。こんなことならまた高尾山には行きたいと思っているのである。
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ようやく登り切った高尾山山頂から富士山がきれいに見えていて、皆さんカメラで撮っていた。しかし、すでに午後の逆光のため、富士山をうまく撮るのは非常に難しい。ノーマルのまま撮ると明るくなりすぎて見えなくなるし、露出のEV値を二段ほどマイナスすると富士山は見えてくる。しかし、手前の人物も暗くなってしまう。正面に見えるのが富士山だが、この程度しか撮れなかった自分が少し情けない。
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by weltgeist | 2008-11-19 23:23


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