人気ブログランキング | 話題のタグを見る

出かけるときは忘れずに (No.179 08/08/17)

 昨日、我が家の周辺で雷が落ちて、停電が起こった。このブログの下書きが半分ほど出来たところで、そろそろファイル名を付けて一時保存をしようかな、と考えていた矢先のことだ。一瞬PCの画面が真っ暗になって、それまで書いていた下書きが全て消えて無くなってしまったのだ。ワードや一太郎だと、一時ファイルに自動保存できるが、小生、昔から文章を書くだけなら早くて使いやすい「秀丸エディタ」と Atok の組み合わせを愛用している。これにはそうした機能がない。いや、もしかしたら付いているのかもしれないが、後で複雑なファイル整理をすることを考えればそんなものは必要ないと思っていたので自動保存の設定はしていなかったのだ。
 以前も同じミスで書きかけのデータを失ったことがあり、保存の必要性は重々知っているつもりだったが、まさか今起こるとは考えもしなかった。油断していたのである。しかし、一旦消えてしまったものは仕方がない。もう一度最初からやり直すしかない。この作業ってすごく空しく、腹立たしい。しかも、記憶力が減退しているから、少し前のことなのに何を書いたか思い出せない。一からやり直すのは、気分的にも滅入ってしまうのである。
 ところで、この落雷で思わぬ障害が発生した。停電はすぐに復帰したが、我が家の光電話が通じなくなっていたのだ。以前IP電話にしたときから、インターネットを使う電話は不具合が多く、何度も自分で修復作業をしているから、トラブルには慣れていた。「やっぱ、IP電話は駄目だ」と不信感を抱きながら、今回も自分で直そうと光ファイバーの終端装置やルーター、モデムなどを設定しなおした。しかし、それでも復旧しない。
 ところがしばらくして、突然ルーターが正常に戻った。どうやら我が家の環境の問題ではなく、今回は回線側の故障だったことが判明した。落雷で光回線がどこかでおかしくなったのだろう。
 これで一件落着、目出度し、目出度しと思っていたら、台所の給湯器の電源と、エアコンが勝手にオンになっていることに気づいた。落雷のショックで電源が入ったらしい。なぜ電源を切ってあったものが、落雷で入ってしまうのか、そのメカニズムは知らない。しかし、これはかなりアブナイことである。外出しているときにドライヤーとかアイロンの電源が勝手に入って、そこが加熱して火事になるなんてことも起こりかねないではないか。
 とにかく、家の中を全部調べて3カ所の電源が入っていたことを確認した。しかし、我々は近所に住む**さんの留守宅を見ることも頼まれていた。彼らは里帰りしていて、その留守宅を我々(と言っても、ほとんどは妻がやっているのだが)が任されているのだ。我が家の電源が入ったのだから、もしかしたら**さんの家もおかしくなっているかもしれないと思って行ったら案の定、こちらもステレオと、ビデオの電源が入っていて、誰もいない部屋に音楽が流れていた。
 そう言えば、以前、コンピュータの電源を切っておいたにも関わらず、落雷で破壊された話を聞いたことがある。たとえ電源スイッチが切ってあっても、コードがコンセントに差し込まれていれば、ここから伝わった雷のエネルギーで電気製品を破壊してしまうのだ。幸い、今回は停電で作成途中のデータが消えただけだが、世の中には思いも寄らないことが起こるりうるのだということを実感した。
 出かけるときは電源を切るだけでは不十分だ。コンセントも抜く習慣を付けておいた方が無難のようだ。油断大敵、「出かけるときは忘れずに」である。もっともこのキャッチフレーズを知っている人は、かなり古い人間であろうが・・ (*^-^*)
出かけるときは忘れずに (No.179 08/08/17)_d0151247_22345344.jpg
雷は龍の鳴き声だという伝説がある。雷雲の中で彼が泣くと轟音と稲妻が閃き、天空に駆け上がる龍で竜巻が巻き起こると信じられていた。日本の龍は、中国の影響を受けた姿をして、鋭い爪で玉を握っている絵が多い。西洋の龍はトカゲの背中に羽根が生えたような形をしていて、これを聖ゲオルギウス(セント・ジョージ)が足で踏みつぶす絵が一般的である。
by weltgeist | 2008-08-17 22:35


<< 偉大な開拓者たち (No.18... 心頭滅却すれば火も涼し (No... >>