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我が家にやって来た珍客第二弾 (No.153 08/07/18)

 今日も大雪山ウスバキチョウ撮影登山のためのトレーニングからスタートした。天気予報は午後から雨というので、まだ薄日が出ている早朝に家の前にある森の散歩で体力作りをしたのだ。森と言ってもかなりアップダウンがあるから、この中を1時間も歩けばいい運動になる。家から数分で行ける一番手軽なトレーニング場所である。
 しかし、朝早い森は涼しくていい反面、昼とは違う顔も見えてくる。それは蜘蛛の巣が沢山張っていることだ。ヤブの中に作られた細い道を歩くと、ひっきりなしに蜘蛛の巣が顔にかかってうっとおしい。蜘蛛が巣をいつ作るのか知らない。それでも人間活動が始まる前には完成し、獲物を待っていることだろう。そこへ朝の散歩をする人間がやってきて、労作をブチブチに切断してしまう。顔に巣がかかると人間も気持ち悪いが、蜘蛛の方だって毎日新しい巣を壊されてたまったものではない。その意味では人間が森に入るだけで、小さな自然を破壊していることにもなるのだ。しかし、そこまで厳密に考えたら人間は生活出来ない。可哀想だが、こちらにとってはどうしようもない。「ご免ね」と言って通してもらうしかないのだ。
 約1時間、森歩きから戻って玄関の所まで来ると、入り口近くに黒っぽい大きな蝶が止まっているのが見えた。ゴマダラチョウである。オオムラサキがいるかもしれないと、いつも森ではそっちばかり気にして歩いていた。しかし、オオムラサキに近い仲間のゴマダラチョウが、まさか我が家の玄関で小生の帰宅を待っているとは思ってもいなかった。5月26日、我が家にウスバシロチョウが飛んで来て以来、2頭目の珍客である。
 慌ててデジカメで撮影を始めると、こちらの存在に気づいているだろうに、逃げもせず生け垣に植えたムベの葉の上で黄色いストローみたいなものをクルクルッと伸ばして、葉の上の水分を吸っている。全然人なつっこくて、50㎝くらいに接近しても逃げない。狭い場所だからアングルを変えられなかったが、下のような写真を何枚か撮ることが出来た。
 蝶に興味の無い人には、「こんな写真撮って何が面白いのだ」と思うかもしれない。しかし、今の自分にはとても新鮮で嬉しいことなのだ。今日の収穫、ゴマダラチョウの我が家来訪。これが撮れただけで、今日一日がひどく充実した日に思える。こんなことに夢中になる小生は、世間の良識ある人から見ればちょっとズレたお馬鹿さんオタクに見えることだろう。だが、それでいいのだ。
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by weltgeist | 2008-07-18 22:32


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