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2008年鮎釣りスタート(No.115 08/06/02)

6月1日、今年の鮎釣りは那珂川でスタートすることにした。地元烏山で釣り具店・Mを開いているKKさんからの誘いである。前日の夜、M釣具店に行くとすでに店内には明日の解禁を待ちわびる釣り人がいて、釣り談義に話が弾む。彼らは午前3時に黒羽の一本松に行くから一緒に行かないかと言われる。しかし、小生は友人のKMさんとM釣り具で午前5時に待ち合わせの約束をしているからそれは無理だ。
 「5時では遅い、遅い。4時には支度して川に入ってないと良い場所はなくなるぞ」とKKさんに言われる。だが、そんなに早くから場所取りするのは気が進まない。結局、予定より少し早い4時半に来たKMさんと5時に遅い出発。外の気温は10℃くらいで、セーターを着ていても寒いほどだ。こんな寒くて鮎は釣れるのだろうか。あまりの寒さに外は濃い霧が一面に拡がって幻想的である。湯殿大橋の上から川を覗くと、すでに何人かの人が竿を出している。こんなに寒い早朝から釣れるわけないが、川に入ってないと良いポイントを確保できないから頑張っているのだろう。オトリ屋さんの前も車が一杯だ。今日は日曜日でもあり、KKさんが言うように人が多いから場所取りも激しいようだ。
 那珂川本流は、20日の台風4号で2mの増水があり、昨日も雨があったから水位が高い。それでもみんなが行った一本松に行くと、もう竿の砲列で、後から来た人が割り込む余地はなさそうだ。ところが、そんな中すでに釣りを諦めて宴会を開いている人もいる。聞けば、寒すぎてとても釣りどころではないらしい。川は白川で、午前6時現在、良い人でも1~3尾、大半は坊主と言う言葉に一本松を諦めて、下流の日暮を見に行く。しかし、ここもアカがない白川で、水がものすごく冷たい。
 KMさんと相談の結果、本流はこの調子ではアカが飛んでいるだろう、上流にダムがある支流の箒川の方が条件はいいかもしれないと、箒川グランド下に転進する。ここは人も少なく、釣りが出来そうな場所はまだ残っている。竿を出したのは7時45分頃。水温は12℃と鮎の釣れる状況ではないが、ま、今日はシーズンスタートのお祭り、釣れなくてもいいやと、あまり期待しないで愛竿グランドスリムにメタコンポ005号、胴締め仕掛けで始める。
 しかし、釣れなくてもいいやと、言ったものの、実際に釣れないとなると苦しい。石にはアカも残っているから、水温さえ上がれば少しは釣れると思っても、全然反応がない。9時を過ぎる頃からさすがに少し焦り始めてくる。すでに1時間半近く全く駄目なのだ。それでも回りは少しずつ釣っているから余計焦りが出る。こんなことで焦るとは、小生まだ修行が足りないようだ。
 待望の1尾が来たのが9時半頃。実に2時間弱の沈黙の後であった。だが、この長い沈黙があったからこそ、釣れた時の感動も大きいのだ。ところが、あまりにも大きする感動は吉兆の御曹司のように小生の頭を真っ白にした。半年ぶりに鮎を取り込むため気が動転してタモを手から滑り落としてしまったのである。引き抜いた鮎はこちらに飛んできたが、網が手にないから、那珂川返しのように上流に飛ばされるだけ。慌てて紐付きの網を拾い上げ、何事もないかのように平静さを取り繕ってすくい獲った。多分、回りの人はこの駄目オヤジのダサイ失敗を見て笑っていたろうが、しらばっくれて、すぐに釣れた野アユをオトリに交換する。
 すると、今度は2分もしないうちに次がきた。そして更に次、次、次と今までの不調は何だったのかと思わせるどんでん返しで釣れてくる。だが、釣れるアユの半分は10㎝に満たない小型でオトリにはならない。それでも11時半に休憩で上がるとき数えたら丁度10尾だった。回りの人はあまり釣れていないから小生が多分一番釣ったかも知れない。
 その頃から気温も上昇し、汗ばむほどになった。昼食は久しぶりに会ったKMさんと四方山話をしているうちに時間も1時を過ぎたので、午後は別な場所ということで5㎞ほど上流の福原橋下流、500mの所に入る。ここは右岸側が護岸されていて、そこに車を置けば目の前がポイントである。下流より人も少なく、護岸下の瀬をやると、10分に1尾くらいの割合で釣れてくる。だが、釣れるのは右岸側の岸スレスレだけ。他ではアタリがない。
 朝の水温は12℃だったのが、午後3時に20℃になっている。普通なら鮎の活動に最適な水温だろうが、今日の上昇率は早すぎる。真冬から一気に真夏になり、鮎はびっくりしたことだろう。結局、午後はここで12尾だった。ハリに掛かったのはもっとずっと沢山いたが、若い鮎の体は柔らかく、身切れで空中バレが多発した。
 なにはともあれ、午後5時15分までやって合計22尾。昨年が8尾だった(解禁3日目の6月3日)から少しは進歩したかもしれない。
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午前5時半、湯殿大橋から上流を見ると、ひどい寒さの中、すでに何人かが竿を出していた。寒くても、釣れなくても、この場所に入っていれば、ポイントだけは確保できると頑張っているのだろう。朝のうちは霧が川を被い幻想的な雰囲気だった。 

2008年鮎釣り第1日目、釣果22尾、総釣果22尾、日アベレージ22尾。
*今年はブログを始めたので、上のように鮎釣りの結果を毎回入れておく予定です。

by weltgeist | 2008-06-02 17:19


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