このブログを始めるとき、最初はだれにも教えないでひっそりと書いていこうと思っていた。しかし、結局何人かの親しい人にURLを教えた。その理由は、黙っていたら小生の筆は暴走し、あること無いこと、理性を失ったように書き始めるのではないかという不安があったからだ。友人が監視役で読んでいてくれると思うから、筆が滑りすぎないよう自分でブレーキが掛けられるのだと思っている。
しかし、内容を読んだ友人には「自分のこと、かっこ良く書きすぎてるんじゃないの」と言われた。いいことばかり書いているようで、普段の小生を知る人から見ると、えらく品行方正な人間に思えるらしい。特に若い頃の小生は知る友人は、ブログで書かれる内容があまりに現実と違い過ぎて同じ人物とは思われていないようだ。 「奴はあんな偉そうなこと言える人間じゃないよ」と思われて当然かもしれない。小生、昔のあだ名は「瞬間湯沸かし器」である。短気で喧嘩っ早い、とても人に偉そうなことなど言える人間ではなかったからだ。腕力には多少自信があったから、20歳前まで殴り合いの喧嘩もやったことがある。あまり出来のいい人間でなかったことは間違いない。 だが、そんな自分が、昔のまま変わっていないかと問われれば、ノーと言いたい。まだ短気で怒りやすい所はあるが、昔に比べればずっと穏やかになったと自分は思っている。前にも言ったが、人は変わることが出来るのだ。いつまでも昔のままにとどまっていることは、人間である以上あり得ないのである。 小生が今のような穏やかな気持ちになれたのは、リタイアしたときのある決心によるところが大きいと思う。それは「今後は自分の良心に照らして恥ずかしくない生活態度をする」という、とても単純な誓いをたて、それを絶対守ろうと思ったからだ。他人がどう見ようと、自分が正しいと思ったことは断固やる。そして、自分が恥ずかしい、悪いと思うことは断固やらない。これだけのことを徹底的に守ろうと決めたのだ。そして、それを完全とは言えないがかなり守り通していると自分でも思うのである。 自分が変わったと思うのは、常に心の中にある「良心」を見据えるようになったからだ。悪いことをする人は沢山いる。しかし、彼らがそれをやるのは、お巡りさんに見つからないと信じるからだろう。もし、お巡りさんが自分の心の中に常駐しているとすれば、最早良心に恥じることは何もできなくなるのである。かくして、小生は、今や極めて品行方正な人間に変わったと胸を張って言い切ることができるのだ。 昔の小生を知る人はきっとこの変わりようを信じないだろう。だが、人は変わることができるのだ。人間である以上は、気持ちの持ち方で変われるのである。ただ、どのように変化するかは分からない。良い方に行く人もあれば、悪い方に転落していく人もある。それは、その人の自己責任と自覚の問題であろう。 仕事がきつい、お金がない、生活が苦しい、嫌なことばかり続く、と言った悲観的なことがあっても、決して悲観すべきではない。人間は変わることが出来る以上、いつかその状況から別な状況に変わる可能性があるからだ。生活が苦しくても今の日本なら何とかなる。気にしないで働けば、そのうち何とかなるものだ。一生懸命やっていればきっと芽が出てくるだろうと小生は楽観的に考えることを勧めている。 逆に優雅な資産家でも、それがいつまでも続くと考えるのは甘い。いずれは主役交代で、陽の当たる場所から降りる時がくるだろう。だから、貧乏人は悲観することはないし、金持ちだからと安心することも出来ない。第一、人間の幸福度はお金の有無では決められないではないか。絶望することなんか少しもないのだ。コンバージョン( conversion )、変化である。そう思うと気持ちがきっと軽くなるはずだ。 本当はこの写真、5月23日の「夫婦喧嘩」の時使おうと思ったのだが、この新婚夫婦の幸せそうな顔を見たら、とても夫婦喧嘩というテーマに登場させるのは気の毒でできなかった。だが、結婚こそ人生最大の転換期だ。この二人が幸せな人生を送ってくれるよう願っている。(ロシア・サンクトペテルブルグにて)
by weltgeist
| 2008-05-27 23:56
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