解禁の桂川(No.43 08/03/15)

 今日、3月15日は山梨県の渓流釣りが解禁になる日。富士山から流れ出る桂川という川の解禁に行ってきた。しかし、今年は不調で思ったほど釣れなかった。釣り仲間のO氏と二人でまだ薄暗いうちから川に入り頑張ったが、15尾の釣果で終わってしまった。例年だともっと釣れるのが、今年は魚が少ない感じで、明け方は3mおきに人が並ぶ混雑ぶりだったのが、しばらくすると大半の人が諦めたように川から上がってしまうほど低調だった。
 スタート時の混雑状態は身動きもままならなかったが、人が居なくなるとポイントを少しずつ移動することができるようになった。最初に入った場所を見切って百mほど上流に行き、カーブを曲がると、前面に富士山が白い雪を被っているのが見えた。すでに釣りは諦めの心境になっていたので、フィッシングベストのポケットからコンパクトデジタルカメラを取り出して一枚撮った。それが下の写真である。だが、家に帰ってパソコンで読み出したら色もピントもおかしい。撮影に失敗したのだ。
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オリンパスのコンデジ・ミュー770SWで撮影に失敗した元の画像データ。右側のコンクリートの護岸壁が異様な紫色をしている。また、富士山手前の山影は黒くなっていて、細かいところが全然見えない。

 なぜ、こんな写真になったのか。今回はいつものD300ではなく、オリンパスのミュー770SWというコンデジを使った。このカメラは小さい割に防水だからと、釣り専用にしているカメラである。釣りの写真は別に写り具合などそこそこあればいい。解像度がどうだ、ピントがどうだ等々、うるさいことは必要ないから、こうしたカメラで十分と常々思っていたのだ。しかし、こういうオモチャたいなカメラは小生の悪いクセで、最初から馬鹿にしているからマニュアルも読まない。多分ピントや色調もうまくコントロールできるかもしれないが、面倒だから適当に使っていたら、そのツケをこういう形で払わされた訳である。
 今回富士山を撮ろうとすると内蔵ストロボが光り出した。これを発光禁止にしようとした時、沢山あるボタンのどれをいじったらいいのか分からないから手当たり次第にボタンを押したのだ。その際重要なホワイトバランスを変更してしまったのである。だから、パソコンで見たオリジナル写真はホワイトバランスが崩れ、全体がピンクになった変な色をしている。
 デジタルカメラの画像はExifと言って、撮影に使ったカメラの機種、撮影日時、絞り、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスなどの情報が画像と一緒に埋め込まれている。これで調べるとストロボは発光禁止になっていたが、ホワイトバランスが「オート」から「白色蛍光灯」に変えられていたことが判明した。これは蛍光灯の光で自然な色を出す設定であって、野外だととんでもない色になってしまう。このミスがモロに出てしまったのだ。
 しかし、かりにこのようなミスを犯しても、いまのデジタル画像は、ソフトである程度修正がきくのである。下の修正した写真がそれだ。上と比べてほしい。もちろん、ベースが悪いから不自然さは少し残るが、決定的な破綻は回避していると思う。デジタルはこうしたことができるのが強みであり、また恐ろしいところでもある。
 ところで、写真のExifデータを読み出せば、撮影した時間も分かることになる。小生が下のポイントを諦めて上にやって来て撮影した時間は、8時44分となっていた。そして、改めてこの写真を見たら、見渡す限りで釣り人は4人しかいない。朝方はひしめき合うほど沢山いた人の多くが、釣りを始めてわずか3時間弱で止めてしまったことがこれで分かるのである。恐らく釣れなくて諦めた人が大半だったはずだ。いかに今年の解禁が良くなかったか、この写真は如実に表している。
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上のホワイトバランスが崩れた写真をPhotoshop CS3という画像ソフトでレタッチしたもの。画像の色調や明るさ、細部の明暗などをいじったら、この程度まで修復できた。日陰にいた釣り人も少し見えるようになっている。ただしピントの甘さだけはいかんともしがたい。レタッチでも直せないから撮影時にしっかり撮っておくべきだ。
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by weltgeist | 2008-03-15 23:43


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