急に鮎釣りに行くことになった理由は天然の鮎を食べたくなったからだ。「鮎なんてスーパーで1尾2~3百円で売ってるからそれでいいじゃないか」と言うのは素人の言葉。スーパーで売られている鮎は養殖魚で、天然魚ではない。養殖と天然では全然違うのだ。何が違うかって? ノングルメの小生にはうまく説明できないが、とにかく味が全然違う。同じ鮎の形をしていながら全く別物の魚なのだ。そして釣りで獲る魚だから普通の市場に出る量は極端に少なく、仮に出たとしたら信じられないほど高額で取引される。数年前に三越デパート地下で「天然鮎」の値段を見たら、養殖魚のほぼ10倍で売られていた。養殖と天然の食味が10倍も差があるかと言われれば首を傾げたくなるが、それでもその希少性も相まって一般人が気楽に食べられる魚でないのはやむを得ない。 天然鮎を賞味できることは鮎釣りをする人の特権である。だから、明日は釣りに行くのだ。しかし、鮎釣りは非常に敷居の高い釣りで、用意する道具からしてたいへん。川の中に立ち込むから水に入っても平気なウエットタイツや、水中を歩くウエーディングシューズ、釣れた鮎を入れておく引き船とかタマアミなどを久しぶりに納戸から取り出したらどれもがカビだらけになっていた。小生がいかに鮎釣りご無沙汰であったか道具の方から責められている気がした。(写真参照) 今日の午後これらのカビやホコリを払い、鮎竿も一本ずつ伸ばして、傷や不具合がないかを点検した。さらにこのあと仕掛け類も用意しなければならない。40ミクロン前後の超極細糸で作る仕掛けは自分が納得するような形に作り上げていかなければならない。これがものすごく面倒である。 しかし、ひどく手間のかかるそうした作業も全部やり終えて、今夜はいつもよりずっと早く布団に入って寝ることにした。明日の朝は早い。小生は遠足前夜の小学生のようにわくわくしながら布団に入るのである。明日は関東の某**川に入って天然鮎を狙っていることだろう。どんな結果になるか。しばらくやっていないから勘が鈍って1尾も釣れないかもしれない。でも、最低でもツ抜け(ヒトツ、フタツと数えるとき9尾まではツがつくが、10尾越えるとツがなくなることから、10尾以上釣ることを釣り師はツ抜けと言います)はしたいと思っている。どんな結果になるか、明日は必ず報告します。
by Weltgeist
| 2014-08-21 20:49
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