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寒がりの季節よさようなら、ももひきよさようなら (No.1945 14/04/05)

 まだ小生が紅顔の悔青年(ではありません、です。念のため)だった頃の取り柄は寒さにめっぽう強かったことだ。それがこのごろ自慢だった耐寒性がぐらつき始めている。むかし、父親がラクダのももひき(こんな言葉も今は死語なっている。現代流にいえばレギンス・・)を履いているのを見て、なんてオヤジはみっともない物を履いているのか、俺は死んでもあんなものを履きたくないと思っていた。そんな子供時代の自慢事項がとっくに消え失せているのだ。
 しかし、以前小生が「ももひき、ももひき」と連呼していたら友人のマダム・パスカルさんから「今はレギンスと言いますのよ」と教えてもらい、時代が変わったことを認識させられた。オヤジのことをダサイと言いながら、自らもダサさにどっぷり漬かっていたのに気づかなかったのである。だが、古典的人間である小生にはどうもレギンスという言葉はなじめない。ももひきという言い方の方がすっきりする。ズボンの下に履くとなればどう取り繕ってもダサイ感じはぬぐえないではないか。レギンスよりももひきという古典的表現の方がぴったりするのである。

 現代のももひきは昔のラクダ製ももひきと違って、保温力のある化学繊維で様々に作られた商品が販売されている。どこも「暖かさ」を宣伝文句にしていて、それに釣られた小生今年の冬は一日たりとも現代ももひきが欠かせない愛用者の一人となっていた。毎日とっかえひっかえ色々な「現代ももひき」を履いて寒さをしのいでいたのである。
 そんなだから、毎日使い続けているとどのメーカーの製品が一番保温力があるのか分かるようになってくる。一番良かったのはアウトドアーメーカーの*****社の製品だった。これは冬山登山で使用することを前提にしているから暖かくて当たり前。一番駄目だったのはテレビでも盛んに宣伝していた****製で、保温性能がうたい文句と違うことが分かってからは洗濯が間に合わない非常時しか着なくなった。
 その現代ももひきを数日前から履かなくてもすむようになった。春が来て暖かくなったからだ。いよいよ冬の時代は終わって、これからは春、花の季節となる。前の山では様々な花にチョウチョが飛んできて、蜜を吸っている。そうなると冬の厚着からおさらばできそうだ。ちょっと垢抜けないキャッチフレーズだが、老年よ、ももひきを脱いで外に出よう、である。同年代の諸氏よ、もうももひきは要らない。それを脱ぎ捨てて、さわやかな春を楽しもうではないか。

寒がりの季節よさようなら、ももひきよさようなら (No.1945 14/04/05)_d0151247_23191086.jpg

by Weltgeist | 2014-04-05 23:58


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