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撮るのか、採るのか、どちらかにしてくれ (No.1728 13/06/16)

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 以前、ある場所で蝶をネットで採っていたら、カメラを持ったおじさんに猛烈な勢いで怒られてしまった。蝶の写真を撮っているから採るなと高飛車に言われて、こちらもムッとしてしまった。別に彼が撮影中の蝶を横からネットですくい取ったわけではない。しかし、彼にはお気に入りのモデル蝶が小生に横取りされると思えたのだろう。どうやら世間にはこのように蝶の採集は悪いことと決め込む困った人たちがいるようだ。
 気持ちは分からないではない。しかし、物事には言い方がある。ましてや見ず知らずの人間に言葉をかけるならそれ相応の言い方がある。いきなり頭ごなしに怒鳴りつけると、こちらも売り言葉に買い言葉で「ここは別に蝶の採集が禁止されているところではない」と反論したけれど不愉快な気分はしばらく抜けなかった。(上の写真の人は小生の友人で、怒鳴り散らしたカメラマンとは無関係です)
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 小生、蝶の写真を撮るのは好きである。被写体としてはとてもきれいだから撮っていても楽しい。しかし、同じ種類の蝶、たとえばモンキチョウとかアゲハチョウなどを一回撮ってしまうと、次ぎにアゲハチョウに出会っても興味が半減してそれ以上同じ蝶は撮る気にならなくなる。同じ種類の蝶をとってもマンネリになるだけだからだ。
 蝶の写真撮影が好きな人は毎年同じような写真を金太郞飴みたいに撮っていてよく飽きが来ないなと感心してしまう。小生はいままで撮ったことのない蝶なら一応記録という意味で撮影はする。しかし、何枚か撮ったあとは、むしろ採集の方に専念している。蝶は撮影の対象ではなく採集の対象物である。こうした考え方の違いが、上記カメラマン氏と合わなかったのだろう。
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 しかし、このように気心の知れた仲間と行くと、撮る、採らないのトラブルは生じない。気に入った蝶を先に見つけた方が先に写真を撮り、別な仲間が撮影の終わるのを待って採集する。実に和やかでお互い同士が好きなように楽しんでいられる。これでみながハッピーな気持ちになれると思うのだが、小生を怒鳴りつけたカメラマンは底の浅い「似非自然保護思想」に凝り固まっていて、蝶を採らせないことが自然保護につながると短絡的に思い込んでいる。もっと物事を深く見れないかわいそうな人なのだと思ってしまう。
by Weltgeist | 2013-06-16 21:22


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