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ワーファリンは怖い薬だ (No.1727 13/06/15)

 昨晩は足が痛くてたまらなかったが、朝起きたら少し収まっていた。どうやらまだ小生の体に「回復力」は残っていたようだ。この調子で明日、明後日、明明後日と順調に回復していけば普通の生活に戻れそうである。
 しかし、何度も書くようにワーファリンというのは恐ろしい薬だ。ちょっとでも量を多く飲むと出血が激しくなる。血が出ても止まりにくくなるのだ。ところがそれを嫌って量を減らすと今度は血栓ができて脳梗塞を起こしやすくなる。どちらにも転べない、薄い氷が張った池を歩くような慎重さが要求される微妙な薬である。心臓の手術をやった小生はこのワーファリンを飲んでから、急性胃潰瘍や重度の内出血、脳梗塞と、踏んだり蹴ったりの副作用を何回も経験している。そんな薬を一生涯飲み続けなければならないのである。
 今回、左足の打ち身も最初はちょっとぶっつけた程度の軽いものだった。それなのに数日後に内出血が起こり、足がまるでパンク寸前の風船のように膨らんでしまった。ワーファリンを飲んでいるから血が止まらず、激しい内出血が足の筋肉を圧迫して痛みを起こしているのだ。こんな副作用の強い薬だが生きるためなら仕方がない。良く効く薬は副作用も強いことを承知で、我慢して飲むしかないのだ。
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 ところでアベノミクスの三本目の矢として、薬のインターネットでの販売が可能になりそうだ。副作用の危険性がある第一類と第二類はのうち、今回第二類が薬剤師の面談対面なしにネットで購入できるようだ。こうした流れは今のネット社会ではいずれやって来ることであろうが、野放しで販売されると副作用が心配となる。
 といって、それでは医師や薬剤師が介在するからと言っても安心はできない。小生のワーファリンの例があるし、知り合いは医師の処方箋をもらうことに苦情を言っていた。彼は高血圧の薬を常用しているが、毎月一度医院を訪れて処方箋をもらわないと、薬を買うことができない。しかし、彼が通う病院ではろくな診察をするでもなく、ただ処方箋の手数料を取るためだけだと言っていた。こんな例を聞くと薬のネット販売も仕方がないかな、という気持ちがしてくる。
 ワーファリンは多分第一類でネットで購入することはできないだろうが、現在、ものすごく種類のある薬の中には危ないものも沢山あるだろう。とくに効能が優れた薬ほど副作用も心配になる。ネットで自由に買えるようになったからと言って、油断しないようにして欲しい。薬は飲まないにこしたことはない。飲まないのが一番である。
by Weltgeist | 2013-06-15 22:13


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