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標準レンズでカワセミを撮ってみた (No.1660 13/04/04)

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 カワセミがやって来ると評判の公園に行ったら、沢山のカメラマンがいた。それぞれ自慢の望遠レズをセットして、池の対岸にある止まり木にカワセミがやって来るのを待っているのだ。写真撮影としてカワセミは格好のターゲットなのだろう。彼らの一人に話を聞いてみたら、1時間以上電車を乗り継いでここに通いつめているという。重たい望遠レンズと三脚を担いでご苦労様と言いたい。
 しかし、小生は以前見たヒッチコックの映画「鳥」以来、なぜか鳥に親近感を持てず、あまり近づきたくないものと思っていた。だから鳥の写真を撮ることには興味がない。
 でも、好きな人はたまらない魅力があるのだろう。そうこうしているうちにカワセミが飛んで来た。すると、全員が一斉にカワセミの方にレンズを向ける。しかし、天の邪鬼な小生はカワセミよりカメラマンの仕草の方に興味がある。カメラをカワセミではなく、夢中になって撮影しているカメラマンの方に向けてしまった。みんなが「きれいだ」と言っている鳥には興味がなくて、それを追いかける人の様子に興味があるというひねくれた性格の人なのだ。
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 鳥を撮るなら望遠レンズと三脚は必携である。しかし、レンズも三脚もいずれもたいへん重い。400㎜の望遠レンズを付けたカメラを三脚にセットすると、10㎏近い重さになる。こんな物を持ち歩くには相当の体力がなければならない。車から降りた場所で撮るならともかく、撮影場所まで持って歩く体力などとっくに無くなった小生は、昔の大口径超望遠レンズや重たい三脚を処分して、今はもっぱら身軽に標準ズームレンズを手持ちで使うようにしている。しかし、それだと鳥を撮ることはむずかしい。
 たまたまこの日持ち合わせていた17-55㎜のズームで、一番長い55㎜にしてカワセミを撮ったらご覧のようにごま粒ほどの大きさにしか写っていない。ちょうどミサイルを飛ばす北朝鮮に竹槍で対抗するようなものである。鳥を撮りたければ望遠レンズは絶対必要なことは、この写真を見ても明らかである。
 そういえば以前同じこの場所でフロリダから来た大学生・サミュエル君が、コンデジでカワセミを撮っていたことを思い出した。きっと彼の写真もカワセミに関してはお手上げだったろう。
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 上の写真でカワセミの部分だけトリミングして取りだしたのがこれ。何とか鳥の姿は見られる。しかしこの程度では話にならない。鳥を専門に撮っているベテラン諸氏からボロクソにこき下ろされることだろう。結局、超望遠も三脚も持たない小生に鳥を撮ることは無理だということである。でも、鳥に興味がないおかげで、高価な超望遠レンズが欲しくならないで済む。ま、標準レンズで十分なチョウチョウでも撮っている方が小生向きだなのだろう。
 ちなみに、ニコンの400㎜レンズはお値段¥1,386,000円、重さは4.6㎏もある。たかがレンズ一本がヒャク万円を超えてしまう。財布にも体にも十分すぎる重さである。鳥を追いかけている人はたいへんなのだ。鳥でなくチョウチョウで良かったと思っている。
by Weltgeist | 2013-04-04 22:22


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