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練馬区立稲荷山図書館探訪 (No.1604 13/01/27)

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 日曜日の今日、久しぶりに練馬区立稲荷山図書館へ行った。目的はこの夏行く予定の中央アジアの蝶についての資料集めである。前にも書いたが、この図書館の昆虫関係図書の充実ぶりはすごい。昆虫に関する蔵書、資料の多さは日本最大の蔵書を誇る国会図書館でさえ問題にしないほど沢山ある。ただ、難点は交通の便が悪いことだ。西武池袋線石神井公園駅で下車してバス便でしか行けない。遠くから来た人は一日がかりとなるだろう。
 ちょうど外環道と関越道が交差するジャンクションを過ぎた土支田付近の閑静な住宅地のど真ん中に稲荷山図書館はある。ちょっと場違いな住宅街にある小さな小さな図書館という感じだが、中に入ると昆虫に関する蔵書、資料の多さに圧倒される。地方の昆虫同好会が発行する機関誌から学術論文まで何でも揃っている感じである。
 稲荷山図書館がどうして昆虫関係に特化した収集をやったのか経緯は分からない。しかし、蝶など昆虫に関する本はたいていがマニアックな人が徹底的にこだわった研究を書いたものである。専門の生物学者でもないのに、マニアが学者顔負けの研究から図鑑まで出版している。ほとんどは半分趣味で出版したようなものなので、金に糸目を付けない限定出版である。一般の書店に並ぶことなどない、世間の常識的な目からはかけ離れた高価なレア本がこの図書館にはごそごそあるのだ。
 今日も行ったら期待に違わず小生が今年狙っている中央アジアのウスバシロチョウの仲間、パルナシウスの情報をばっちり見つけることができ、有意義な日曜日であった。
 今は自宅でそのコピーを読んでいるが、こうした資料を読むときのバックグラウンドミュージックはボロディンの交響詩「中央アジアの草原にて」がぴったりである。これを聴きながら、コピーしてきたその資料を眺めて至福の時を過ごしているのだ。したがって本日は長いブログを書いている時間はない。今夜は読んだ資料を抱きながら、中央アジアの草原を逍遙する小生を夢見るつもりなのである。
by Weltgeist | 2013-01-27 23:23


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