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万座温泉から志賀草津道路へ (No.1515 12/10/21)

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 昨日の続きで、万座温泉から上に登って行くとご覧のような群馬長野県境の尾根道に出た。この道路は草津温泉から志賀高原まで続いている志賀草津道路である。標高が2000mを超えるところにある山岳道路だが、全線舗装で走行に問題はない。左右の景色はちょっと日本離れした感じでドライブしていてとても気持ちが良い。
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 北に向かって左側、つまり西側斜面は長野県。すでに森林限界を超えていて、高い山の頂上から見下ろすような素晴らしい景色が拡がっている。写真では暖かそうに見えるが、この日の気温はマイナス1℃。風がたいへん強く、車から降りて写真を撮ろうとすると、たちまち手が冷たさでちぎれそうなくらい痛くなる。
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 日本にある国道では最高標高の2172mという標識の近くから右側、すなわち東の群馬県側斜面を撮ったもの。長野県側と同じように紅葉したナナカマドが点々とあり、たいへん素晴らしいが、人間が実際に見ている美しさを小さな写真で表現するのは難しい。当EXブログでは左右850ピクセル程度以上の大きな写真は掲載できないため、大きく伸ばして風景の細部まで見せることができないのだ。自分の撮影技術の無さも情けないが、生の景色の迫力を伝えられないのがもどかしい。
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 さらに北に走って志賀高原に入ると右手に高い山が見えてきた。横手山(2304.9m)である。この山の頂上付近を見ると白くなっている。まだ10月だというのに雪でも降ったのだろうか。
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 300㎜の望遠レンズで頂上付近を見たら、何と木に霧氷が付いて白くなっているのだ。どうりで寒いわけである。驚くのはこんな寒いのにロープウエーで頂上まで登る人たちがいたことだ。小生はもちろん日和ってパスした。
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 熊ノ湯まで行ったところで草津側に引き返して来ると、西風がまともに当たる北西斜面が白く光っている不思議な所を見つけた。良く見ると木の枝に氷が付いていて、それが逆光で輝いているのである。これは撮らなければとカメラを持って車から降りると体が吹き飛ばされそうなくらい強く冷たい風が吹いている。このカットを撮るまでわずか5分程度だったが、あまりの寒さに指の先が凍傷になりそうなほど冷たくなってしまった。ところが外は猛烈に寒いのに冷たいのは指だけで体は不思議と暖かい。万座温泉で暖まっていたから体は冷えないのだ。こんな寒さにも負けない温泉ってすごい効果があるのだと感心してしまった。
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 白根山(2160m)から続くこの尾根の向こう側に、湯釜という噴火口の池があるのだが、あまりの寒さにもう車から外に出て歩く気にはなれない。車の窓を開けて大着して撮ったため、当然ながらそれなりに手抜きでしか撮れていなかった。
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 帰路は万座ハイウエーを戻るのではなく、草津温泉経由にした。草津温泉の中心地、湯畑まで下りてくるとすごい人である。旅館が建ち並ぶ狭い道を通り抜けていくが、万座温泉とは大違いの賑やかさだ。温泉地はこうした賑やかさがあった方がいいという人もいるが、小生には少し頭が痛くなりそうな人混みで、やはり万座の方が落ち着いていていいと思った。温泉は万座だけで十分と、草津温泉はパスしてそのまま帰途についた。
by Weltgeist | 2012-10-21 23:36


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