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猫の犬歯は生え替わるんだって (No.1468 12/09/02)

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 写真は現在わが家で一番権力を持った独裁者・子猫のイライを撮ったものである。遊び盛りの彼は鋭く尖った牙をギラつかせ、こちらを威嚇したすごい顔をしている。「貴様、俺様にちょっかい出したら噛みつくぞ」という猛獣のような感じである。しかし、これは誤解である。あくびをした瞬間を撮ったら、撮影者も意図しない怖い顔になってしまっただけである。
 偉大な預言者・エリアの英語名からイライと名付けたが、その名前に相応しいばかりの強さで家中を飛び回って遊んでいる。そして、小生たちが少しでも変わった仕草をすると、じゃれついて噛みつく。彼にとっては遊びなのだろうが、噛まれる方はたまったものではない。もちろん、本気で噛んでいるのではなく、甘噛だから深い傷を負うことはないが、それでも毎日小さな傷が絶えない。
 噛みつく原因は彼が雄で、精力が余ってきているからかもしれない。そろそろ去勢が必要かと思って獣医さんに相談したら、猫の犬歯(こういう言い方は変だから正しくは猫歯か・・・)は生後5~6ヶ月で生え替わるから、希望するなら新しい歯がそろったあとで去勢手術をし、そのとき犬歯の先を少し鈍くすることができると言われた。
 猫の犬歯が生え替わるときは最初の歯の横に新しい歯が出て来るから分かるのだそうだ。それで毎日、イライの犬歯を注意していたら、8月の後半になって横に新しい歯が二重に出てきて、数日で大きくなると古い歯が抜けてしまった。
 上の写真をよく見ると上側の犬歯が二本ともダブルになっているのが分かる。そしてこの写真を撮った翌日にはもう古い歯は抜けて一本になっていた。そういえば自分も子供のころ乳歯が生え替わったときのことを思い出した。あの時は歯がぐらぐらして新しい歯に入れ替わるまで一ヶ月以上かかった記憶がある。猫も乳歯と永久歯の入れ替えがあるが、それが数日という短期間に終わるとは知らなかった。とにかく永久歯はすごい勢いで生えてきて、あっという間に入れ替わるのである。
 小生たちはイライの犬歯が生え替わったところで、去勢手術と一緒に犬歯の先を鈍く削ってもらうことを獣医先生にお願いした。彼の猫生で最大の出来事となる手術は一昨日行われた。勝手に彼の猫生を変えるようなことをしてかわいそうだとは思うが、ご近所の迷惑を考えればこれは避けて通れない。これで噛むことも少なくなることを期待して妻が病院に連れていき、半日くらいで手術は終わった。
 家に戻ったイライは、その日はまるで別な猫になったようにおとなしかった。多分、麻酔の影響と疲れ、それにショックもあったのだろう。このくらいおとなしいなら、ウエルカムだと喜んでいた。ところが、翌日になるともう元気を取り戻し、相変わらず縦横に駆け回っていたずらをしている。
 しかし、犬歯を削った効果はばっちりで、噛まれても傷がつくほどの深傷は負わない。それと心持ち噛む回数が減った気がする。イライにもう雄猫の荒々しさはなく、噛んでも優しい甘噛みをするようになった。彼にとって手術はたいへんな迷惑だったろうが、このあとは次第に穏やかな猫になっていくのではないかと小生たちは期待している。
by Weltgeist | 2012-09-02 23:47


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