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夏の猛暑をどう乗り切るか (N0.1087 11/06/08)

 いよいよ暑い夏がやって来る。暑さにめっぽう弱い小生、いつも夏はエアコンの効いた部屋から出られないでいたが、今年は節電のためエアコンも自由に使えない。夏の暑さはじっと我慢するしかないだろう。寒いのもいやだが、寒さは暖かい服を着ればなんとかなる。しかし、暑さは服を脱いだくらいではどうにもならない。とくに日本の夏は湿度が高いからエアコンがないとつらいのだ。それでも不快指数が高いいやな季節は待ったなしで否応なくやって来る。
 それに対応するクールビズが一般的になり、服装も今はノーネクタイは当たり前。涼しい格好で仕事をすることが社会的に認められるようになって、会社勤めの諸氏には有り難い朗報だろう。しかし、ネクタイを外した程度では焼け石に水である。環境庁では一層の軽装を促す「スーパークールビズ」を今月から始めた。スーパークールビズは、ノーネクタイとノージャケットが基本だった従来のクールビズ姿に加え、ポロシャツやアロハシャツ、Tシャツ、ジーンズ、スニーカーなどの着用を新たに認めるのだそうだ。
 さらに、こんな程度では生ぬるいと、佐賀県武雄市役所ではもっと徹底した「ウルトラクールビズ」というものを始めた。Tシャツやポロシャツなどを認める環境省の「スーパークールビズ」よりもっと軽装で、半ズボン、サンダル履きの出勤も認めるという。こうなると、もはやスーツにネクタイ姿には戻れないだろう。
 勤務形態も変化し企業の中にはサマータイムを導入して、朝1時間始業を早めるところもある。また、自動車メーカーなどは平日を休みにして、土日勤務にシフトし電力需要抑制に対応しようとしている。役所も海老名市役所のように水曜日の午後を休みにし、土曜日の午前中開庁するという。海老名市では勤務形態の変化に合わせて土曜日曜の保育も実施するようだ。まさに大震災を契機に日本全体が大きく変わろうとしているのである。
 しかし、すでに現役を引退している小生はとっくにクールビズもサマータイムもやっている。いつも家にいるときは半ズボン、Tシャツが普段着である。そのうえ夏は暑い昼間を避けて夜中に活動するようにしている。いつも起きるのが午前9時前後、寝るのが午前2時頃だが、これをさらに起床10時、就寝3時という具合に遅らせていって、最終的には昼夜を逆転させたい。これが小生流のサマータイムである。
 しかし、いくら涼しい格好をしても、今の家は密封性が高いので風が通らず、エアコンがないと猛烈に暑い。小生が子供の頃はエアコンなどなかった。その代わり家の窓や扉は開けっ放しにし、扇風機でしのいでいた。隙間だらけの家で夏は十分乗り切れたのである。
 最近はアメリカン住宅の影響で家の中の温度を夏冬一定にする「全熱交換」の家が流行っている。知り合いでも何人かがそうした家を建てたが、肝心の空調システムが使えなくなったら、空気の入れ換えができないから地獄のような暑さになるだろう。便利すぎる物にも落とし穴があるということだ。昔ながらに、全窓を開けっ放しにし、風鈴の音を聞きながら眠るなんてことは、遠い昔のことになってしまっている。
夏の猛暑をどう乗り切るか (N0.1087 11/06/08) _d0151247_22552064.jpg
小生も子供の頃はこうして川でよく泳いだ。あの頃の川の水はいまよりずっときれいで、ウグイなんかを手づかみにして遊んだものである。ボルネオの川はどれもこんな風に濁っていたが、案外水はきれいなのだろう。ムッとする暑さと猛烈な湿気の中、子供たちが無邪気に水遊びをしていた。ボルネオ島・コタキナバル、キアンサムの滝にて。
by weltgeist | 2011-06-08 23:50


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