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今日もクモマツマキチョウに挑戦 (No.1083 11/06/04)

 高山蝶の一種、クモマツマキチョウを何とか卵から育てて親にしたいと思い、先日雌のクモマツマキに卵を産ませようとしたが、どうやら未交尾の雌だったらしく失敗した。それで、今日再挑戦としてもう一度雌親のクモマツマキチョウを採りに南アルプスの某沢に行ってきた。そこで撮った写真が下の二枚である。
今日もクモマツマキチョウに挑戦 (No.1083 11/06/04)_d0151247_22374499.jpg
 クモマツマキチョウは比較的地面に近いところをバタバタっという感じで飛んでくるが、なかなか花や草に止まらない。いつまでも飛んでいて写真を撮るにはなかなか難しい蝶である。上の写真は小生から30mほど離れた場所に雄が偶然止まったのを見つけ、カメラを持って急いで接近して撮った3枚の中で2番目のカットである。1番目はあわてていたのか全然ピンぼけ、3枚目は下の写真で、ハタザオの蜜を吸い終わって空に舞い上がる瞬間である。
 上の写真は広いカットをトリミングして蝶を大きめにしたもので、いまいちピントが甘い。3番目の写真はご覧のとおり主役のクモマツマキより蜜を吸っていたハタザオにピントが来ていて、肝心の主役がピンぼけ+ブレでさらにひどい写真になっている。写真的にはまったく駄目なこの3カットしか撮れなかったのだが、クモマツマキの数が少なく、ほとんど撮影チャンスがなかった今日はこれでも撮れただけましなのかもしれない。
 小生はただ蝶が写っているだけの写真ってあまり好きではない。ところが今回はただクモマツマキが写っているだけの、あまり意味も感じられない写真しか撮れなかったことが心残りである。清楚なクモマツマキチョウをただ写っているだけの「即物的な写真」にした根本的な原因は蝶が少なかっただけではなく、実は小生の悪いサガによるものである。
 ハタザオに止まったクモマツマキチョウを見て、小生は早く写真を撮り終えたら、ネットですくって採集することを考えていたのだ。写真なんか撮っていられない、採りたいという邪念があったのである。だから撮影は手抜きになるし、クモマツマキもその邪念を察知して逃げてしまったのだろう。
 結局、小生のやったことは中途半端であった。蝶を「採りたい」なら写真は「撮らない」ことだ。「採るなら撮るな、撮るなら採るな」である。写真の雄に逃げられて、この標語を思い出したおかげで、この後に今日の目的であった雌のクモマツマキチョウを確保することだけはできたのだが・・・・。
今日もクモマツマキチョウに挑戦 (No.1083 11/06/04)_d0151247_2238116.jpg

by weltgeist | 2011-06-04 23:55


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