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おめでとう安藤美姫選手 (No.1049 11/05/01)

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 昨日もまた日本にとって良いことがあった。モスクワで開かれた「世界フィギュア選手権2011」で、安藤美姫選手が優勝、世界チャンピオンになったことだ。前日のショートプログラムでは二位だったがフリーで逆転、バンクーバー冬期オリンピック優勝の金メダリスト、キム・ヨナを破って見事金メダルを獲得した。モスクワの会場に上がる日の丸と君が代の響きに、落ち込んでいた日本国民はものすごく大きなプレゼントをもらった気分である。彼女の快挙に我々は久しぶりに気持ちが晴れやかになった。
 しかし、ここまで来る道は平坦ではなかった。女子選手でただ一人4回転ジャンプを成功させ、2006年のトリノ冬期オリンピックでの優勝を期待されながら、逆に15位とどん底まで落ちてしまう。トリノのオリンピック会場で打ちのめされた姿を見た人たちから「ここまでくると立ち上がれないのではないか」とさえ思われていた。それが、翌年東京で開催された「世界フィギュア選手権2007」で優勝してしまうのである。
 一時は引退まで噂されながらも驚くべき粘り強さで不死鳥のように立ち直ったのだ。人間、努力すれば報われる、だから希望の光は決して捨ててはならないということを彼女は教えてくれたのである。
 しかし、一方でもう一人の優勝候補と目されてきた浅田真央は、ショートプログラムで出遅れて6位と連覇を逃す残念な結果となってしまった。佐藤コーチの話では3月の東京大会に照準を合わせて調整してきたのが、今回の震災で開催が一ヶ月以上伸びてモスクワに会場変更されたことの切り替えがうまく行かなかったという。登る人がいれば落ちる人もいる。真剣勝負の世界ではこれは致し方がないことであう。彼女には次のソチ冬期五輪で頑張ってもらいたいものだ。
 もう一人の期待の新人、村上佳菜子には経験という壁が厚かったのだろう。8位に終わった。しかし、こちらはまだ16歳、次の世代を背負っていく彼女にとって今回の大会は小手調べ程度のものでしかない。いずれは日本女子を背負って五輪金メダルを狙う大物に成長していくことだろう。
 今回の大会での注目はなんといっても最大のライバルであるキム・ヨナ。彼女は前日のショートプログラムでは一位通過したが、フリーで細かなミスが目立って安藤に逆転されてしまった。バンクーバーで見せた小憎らしいまでの自信はなく、表彰台では涙を見せて泣いていたのが印象的だった。わずかなミスが栄光からの転落を招く。勝負の世界の苛酷さを感じさせた。
 しかし、我々にとって今回の安藤選手の優勝は本当にうれしい。昨日の英国王室ロイヤルウェディングと同様、全てを失った大震災被災者の人たちに大きな希望の星を送ってくれたと思う。立ち上がれ、頑張ればできる、安藤選手の優勝はそう言って励ましているようだった。おめでとう。そしてありがとう、安藤選手と言いたい。
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晴れの表彰台で金メダルを手にする安藤選手は全力を出し切って、何かホッとしたような表情をしていた。一方のバンクーバー金メダリスト、キム・ヨナ選手(左)は対照的に終始涙を流して泣いていた。彼女は決して涙など見せない強い精神の持ち主と思っていたので、この涙は意外だった。手前右側は三位、銅メダルをとったイタリアのコストナー選手。
*画像はフジテレビの中継画面からDLしました。

by weltgeist | 2011-05-01 23:47


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