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メッキがはげた政治家に国民は怒っている (No.617 10/01/18)

メッキがはげた政治家に国民は怒っている (No.617 10/01/18)_d0151247_20155258.jpg 民主党が政権を取り、自民党とは違う政治をしてくれると期待していたのが、どうやら期待はずれになりそうだ。鳩山首相も小沢幹事長も同じ穴の狢(むじな)で、お金の疑惑が吹き出ている。小沢幹事長はこのまま検察の事情聴取要請も無視して逃げ切るつもりだろうが、国民の失望感を増すことは避けられないだろう。
 政治家は少々のことで意見が変わるような弱い人間であってはならない。他人がどう言おうが、自分が正しいと信じたことならとことん突き詰めて、最後の結果で皆に自分の正しさを証明すればいい。能力のある政治家は国民が気づかぬ先のことを見越して、自分が信じる正論を言う。「私の言っていることは正しい。今は皆さん分からないかもしれないが、後になったらきっと私の言っていることが正しいと分かるだろう。だから私を信じてくれ」と強烈に主張することで、国民に先の展望を指し示してくれるのである。そうした人こそ国のリーダーに相応しいと言えよう。信念のない人は政治家にはなれないのだ。
 だが、信念を貫く原動力は「社会正義」でなけばならない。日本国を少しでも良くし、国民のために働きたいという強い信念に貫かれたものであって欲しい。自分の欲望やよこしまな考えを隠して押し通すことは欺瞞である。今までは自分の利益誘導しか主張しない政治家ばかりで国民は失望していた。民主党はそうしたことを変えてくれるかもしれない、と期待していたのである。
 政治家は信念を押し通すためにも常に国民の方を向き、己の正しさをアピールするのが義務である。彼の行動に疑惑が生じてきた場合、真っ先にやらなければならないのは国民への説明だ。それをやらないで黙(だんま)りを決め込むのでは、「これは駄目だ」と思われてしまう。我々は失望するだけである。せっかく期待していた民主党全部が「駄目党」の評価を受けることになるのだ。
 人は多かれ少なかれ欠点もあれば悪いところもある。聖人君主ではないのだから完全無欠の人などいない。ある面で目をつぶらなければ仕方がないことはある。だからといって国民をリードする政治家もある程度大目に見たらいいと言う意見には従えない。小沢さんは真摯に国民の方を向いて、まず己の間違いを謝罪し、許しを請う態度を取るべきだ。幹事長を辞任するどうか、という問題はその後のことである。心から反省しているなら、幹事長の椅子にしがみつくようなこともないだろう。人間として、政治家として度量の大きさを見せて欲しいものだ。国民は怒っていることを見過ごしてはならないのだ。
by weltgeist | 2010-01-18 21:02


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