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緊急入院 (No.1351 12/03/29)

 数日前から急に心臓が痛くなり、本日はもう動けないほどひどくなりました。少し動くと心臓を中心に、胸が猛烈に痛いです。
 小生が心臓手術をしたS病院に電話したところ、「すべてのことをなげうってでも直ちに病院に来るよう」にとの指示を受けました。今日は救急扱いで,多分入院だ、と言われこれから病院に行きます。また、あのカテーテルを心臓に突っ込むのかと思うとひどく憂鬱です。
 どのくらいで戻れるか分かりませんが、しばらくブログの書き込みはできません。元気で戻ってこれますよう、神に祈ります。
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by Weltgeist | 2012-03-29 12:30

Japanese girl group AKB48 breezes through Washington D.C. (No.1350 12/03/28)

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 アメリカの新聞やテレビを見ていても以前は極東の小さな島国・日本国に関するニュースはほとんど載らなかった。アメリカ人で日本が世界地図上のどのあたりにあって、首都が東京であることを知っている人なんて数えるほどしかいなかったのである。彼らは自国のことで頭がいっぱいで、日本まで関心がいかない。よほどのことがなければ日本に関するニュースがマスコミに載ることはなかったのである。
 そんな中、今日のワシントンポスト紙を見ていたら、日本の AKB48 のメンバー16人がワシントンの桜祭りで公演したことを20枚以上の連続写真入りで報道していた。ここまでサービスするのは、アメリカのマスコミでも珍しい。昨年の大震災と福島原発事故から日本国に対する意識が変わったのかもしれない。
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       Fans cheered at an AKB48 show at Lincoln Theatre on Tuesday. The band performed two free concerts to packed crowds.  
 AKB48 はポトマック川岸辺に咲く桜の開花に合わせて開かれる「桜祭り」の特別ゲストとして招かれたらしい。日本時間ではすでに昨日のことになるが、時差の関係で現地での今日、3月27日は日本からワシントンに桜が送られて100年の記念日に当たる特別な日である。それに合わせてワシントン・リンカーン・シアターで彼女たちが二回の無料公演を行い、「桜の花びらたち」など14曲を披露した模様を掲載していた。
 ところで小生、こうした芸能関係のニュースは苦手である。実は AKB48 というグループについて、48人の少女たちが歌と踊りをする芸能人でたいへん人気があるという程度しか知らない。以前、友人のチャトラママさんの知り合い(確かドイツにいて日本のことをよく知らない息子さんだったと思う・・・)が、エイケイビー・ヨンジュウハチと言ったと書いていたが、小生の認識もその程度である。
 旧石器時代に取り残されたような時代遅れの小生だから、いくら AKB48 が日本で人気があるといっても「まあ、そこそこのグループだろう」くらいにしか思っていなかった。そんなだから騒ぐのは日本のマスコミだけで、アメリカでは鼻も引っかけられないと思っていたのである。だが、今回のワシントンポストの記事を読むと、2200人もの観客がご覧のような熱狂ぶりで答えている。あの日本に無関心だったアメリカ人をここまで引き寄せたとすればすごい子供たちだと、認識を新たにせざるをえない。
 日本でもこのニュースはテレビでとりあげられ、メンバーの高橋みなみさんが「日本はアメリカからの支援を受け、少しずつ元気を取り戻しています。アメリカの皆さんからは沢山のご支援をいただき、本当にありがとうございました」と大震災を支援してくれたアメリカに対する感謝の言葉を述べたという。
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      Sae Miyazawa of Japanese pop group AKB48 bids farewell to students at the end of a visit to Strong John Thomson Elementary.
 報道によれば高城亜樹さん、宮澤佐江さん、平田梨奈さんのメンバー3人はワシントンのジョン・トムソン小学校を訪れ、2年生の生徒40人余りと交流した写真も載っていた。子供たちとは日本の漫画やテレビゲームなどの話をし、復興から立ち直りつつある日本を紹介してくれたという。
 日本のテレビでは毎日のように登場する人気メンバーなのに、小生には誰が高城さん、平田さんかも分からない縁の遠い存在である。しかし、そんな彼女たちが日本の良き紹介者の役割を演じてくれたことは素晴らしい。「お疲れ様。ありがとう」と言ってあげたい。
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by Weltgeist | 2012-03-28 23:06

メダカの飼育水槽の整備 (No.1349 12/03/27)

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 昨年、浜松の叔母さんからもらってきた野生のメダカを、小さな手作りの水槽と、火鉢に水を入れた代用水槽の二カ所に分散して飼っていた。ところが野外に放置してある火鉢水槽水の方が、少し前から急に濁りが強くなってきた。数㎝先が見えないほど濃い緑色になり、このままでは以前失敗したように、またメダカを全滅させかねない状況である。
 メダカを飼うことになれていない小生は、この異常事態をどう対処していいのか分からず、メダカ飼育用品を販売しているペットショップに相談に行った。すると火鉢のような物で外飼いしている場合、普通は自然に濁りもとれてくる。水を浄化する濾過器などはかえってメダカにストレスを与えるので、しばらく様子を見たらどうかと言われ、そのまま放置しておいたのである。しかし、水の濁りは日に日に濃くなっていくようで、一向にきれいになる様子がない。あまりの濁りに、これではメダカも汚れた水で苦しい思いをしているのではないかと勝手に判断し、本日水の全取っ替えを行ったのである。
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  最初にやったのは4尾だけ分散してある小さな手作り水槽の方。こちらは濁りはないが、餌をやり過ぎたため食べ残した餌が底で腐って白いカビ状になっている。「メダカの飼育法」を読んだら、餌は彼らが満腹にならない程度を越えないようにせよ、また夕方あげると一晩中満腹消化不良状態になる、などの注意書きがあったが、餌を食べる仕草が可愛く、ついつい餌を多く与えすぎて白カビ状態を招いてしまったのである。こちらの水槽は三分の一だけ水を交換しておいた。多分、これで問題ないだろうと思っている。
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 問題はこの植木鉢の水槽である。水を替える前は緑色でドロドロに濁っていたが、きれいに洗い清めて、数日前から汲み置きしたカルキ抜きの水とそっくり入れ替えることにした。まず今までの水を全部抜き取り、新しい水と入れ替えたのが上の写真である。見た感じはきれいでいい。しかし、これがまずい結果を生むかもしれないことが後で分かったのである。
 最初に濁った水を抜き取るとき、メダカを1尾ずつメダカ用の網ですくい、底に溜まった泥などをまずきれいに洗い流した。それから底にメダカ用として買ってきた砂利を敷き、溜め置きした水を入れて準備完了。小さな容器に移しておいたメダカをそこに入れたのである。クリアーな水の中を泳ぐメダカたちが小生には気持ちよさそうに見えた。 
 完璧だ! そう思って本日の水替え作戦は終了したつもりだった。だが、部屋に戻って改めてメダカの飼育法を読み直したら、とんだ落とし穴があった。メダカの住む水には微妙なエコサイクルがあって、これをうまく活用しながら飼えとあるではないか。水の中にはメダカの糞などを分解する微生物もいる。水を全取っ替えするとそうした微生物がいなくなり、水の自然浄化が危うくなるというのだ。
 もっと悪かったのは、水が緑色になるのは植物性プランクトンが発生するからで、これがメダカの大好物だと書いてあったことだ。緑色になることは不具合でも何でもないのである。それが今回の取り替え作業で水は写真のように底までクリアーに見える透明なものに変えてしまった。緑色になっても水を全部取り替える必要はないどころか、余計なことをやってメダカにたいへんなストレスを与えていたのである。
 無知とは恐ろしいものだ。自分としてはメダカに快適な住空間を与えてやろうと思って水を抜き、水槽を洗い直したのが、逆にメダカにストレスを与えてしまった。今はもう夜なので、今日の事態が彼らにどのような影響を与えたか分からない。明日の朝、何尾かが白い腹を出して死んでいたらどうしようか。無事を願うだけである。
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by Weltgeist | 2012-03-27 22:39

Y電気の一日 (No.1348 12/03/26)

 20年近く使ってきたエアコンがついにご臨終となった。いままで静かだった室外機が突然フェラーリのエンジンのような爆音を轟かせ、その直後にガタガターッと音がして止まってしまったのだ。もはや寿命のようである。寒いときも暑いときも毎日快適な温度を与えてくれた古いエアコンは、もうウンともスンとも動かない。しかし、そうなると昨今亜熱帯化で異様に暑くなっている日本の夏をエアコンなしに乗り切るのはむずかしい。
 これは新しい物を買うしかないと、近くのY電気店に行ってみた。噂ではいまが決算期で安い物が出ていると聞いていたのである。今回壊れたのはリビング用の一番大型で、能力的には20畳用くらいは必要である。だが、それらのY電気での価格はいずれも25万円以上、とても決算前のお得な値段とは思えない。
 「高いなーぁ。俺はそんな高い物は買わないぞ。いや買えないぞ」と自分に言い含めつつ、ふところの軽いお財布を握りしめる。壁に展示してある各社の製品には、それぞれ最新技術を歌った販促用のキャッチフレーズが並んでいる。しかし、エアコンの知識がない小生たちにとって、そんな販促用タグなど全然役に立たない。どれも意味がよく分からないのだ。
 とそこに早くも影武者のような人物がピタリと張り付き、「どのような機種をお探しですか」と聞いてきた。実にタイムリーに現れた店員さんは販促用タグに書かれた機能を説明してくれる。どうやらわれわれが冷やかしではなく、本当に買う気があるお客と見定めたのだろう。一つ一つ懇切丁寧に説明し、どれがいいのか教えてくれた。
 だが、機能も重要だが価格も重要である。車検やパソコンなどこのところ不意の物入りが続いた小生には、ここでさらに25万円も出すのは痛い。「どんな物がいいですか」という問いには単純明快に「安い物。ただし、安かろう悪かろうでは駄目。性能的には長く使える物」と、かなり勝手な要求を出したら、「それなら前年度の旧製品で残っている物がお買い得です」といって、日立の20畳用を出してくれた。
 これなら現在決算価格のお得な製品で値段は188000円と、新製品より5万円も安い。その上さらに13%のポイントが付くという。つまり16万円台で買ったことになるのだ。この値段提示に言われるままに納得。もうあれこれ考えるのも面倒なので、即日立製の旧型に決めたのである。これなら24000円のポイントが付き、3万円台にまで下がった地デジテレビも1万円で買えることになる。
 ただし、この日テレビは買い控えた。一度に何でも買い込むと価値観や判断力が鈍るからだ。今日は壊れたエアコン問題の解決だけ。付いたポイントで懸案だったデジタルテレビを買い直すかはまだ未定のままである。なぜなら、わが家のブラウン管テレビはエアコンと違ってまだまだ十分現役として活躍できるからだ。
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by Weltgeist | 2012-03-26 23:40

創造的進化 (No.1347 12/03/25)

 小生のことをヒゲ爺と呼んでなついてくれるK君がまたわが家に遊びにきた。以前訪ねてきたときからほぼ一年経っているので、はっきり分かるほど成長している。話す言葉もしっかりしてきているし、色々なことが自分なりに理解し、判断できるようになっていた。人はこのように成長して大人になっていくのだということを見せる見事な実例である。
 わずか一年でこれだけ成長するということは、幼児期の子供の能力はすごいことである。進化の過程に取り残されたガラパゴス状態の小生と比べると、彼の成長スピードは驚異的である。小生の場合は進化どころか退化している部分が沢山ある。オツムはすこぶる悪い状態に落ち込みつつあるのに、彼の方は次々と新しい領域へと成長していく。まさにアンリ・ベルグソンがいう「エラン・ヴィタール=生命の飛躍」状態である。生命の原動力が猛烈なまでに発揮されているのである。
 子供の脳はパソコンでいえばちょうど初期化してまだ何も書き込まれていないハードディスクのようなものだろう。何でも驚くべき記憶力で保存してくれる。だが、容量いっぱいに書き込まれた大人の脳は、古い記憶を「削除=デリート」しなければ、新しいことを記憶できない。子供はメモリの容量不足状態にならず、何でも驚異的な記憶力を発揮する羨ましい状態なのである。
 だが、わが家にやってきたK君、最初は猛烈な勢いで遊び始めたが、しばらくしたら「コテン」と横になってお昼寝状態に突入。全力で遊んだから体が疲れてしまったのだろう。昨年来たときもそうだったが動から静への転換は大人の我々がびっくりするほど素直で、たちまちかわいい寝息をたててまどろみ始めていた。われわれ爺さん、婆さんが子供をカワイイと思うのは、こうした素直さである。K君の無邪気な寝顔を見ていたら、現代社会のアカで汚れきっている自分の心を彼のようなようなものに取り替えることができたらどんなにいいことだろうかと思った。
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by Weltgeist | 2012-03-25 23:52

幸福な人生を送るための条件 (No.1346 12/03/24)

永遠の真理の新しい、実りゆたかな種子がわれわれの心に落ちて、そこに根をおろすことができるには、その前に不安という鋭い、深く切り込む犂(すき)の刃が、われわれの心に生じる硬い殻をいくども切り開かねばならない。このような過程を経ていないと、実際に人生の根底にある本当に真実であるものに対していつまでも無感覚でいるであろう。
われわれは多くの人生経験をつむことによって、まったく苦難のない生活をもはや願わないという心境に達する。これが”永遠の平安の状態”である。この地上では苦難こそがわれわれの悪い性質からわれわれをまもってくれる、われわれの変わりない番人なのである。
カール・ヒルティ ・ 「眠られぬ夜のために」 第一部、草間平作、大和太郎訳


 自分はなにゆえこの世に生まれてきたのか。そして何のために生きるのか。自分の意志には少しの関係もなく、ただ意味も分からずこの世に放り出され、何も考えずに惰性で生きて、いつしか朽ち果てるようにこの世の舞台から消えていく。そんな人生に何か意味があるのかと問われたとしても、決して満足のいく答えなどみつからない。生きることは苦しいことばかりで、われわれはわけも分からずこの世をもがき抜いて終える。一茶ではないが、産湯から棺桶までチンプンカンプンなまま終えて行くしかないのである。ここにいかほどの幸福がありえようか。
 だが、ヒルティは絶望の淵に落ち込もうとしている人に、待て、その絶望こそ希望の灯火だと言うのである。我々の人生は不安と苦難に満ちた茨の道であるが、それがあるから人は幸福になれるとヒルティはいう。
 消しても消しても底なし沼から気泡のようにわき起こる不安の泡。その大元に不安という名の犂を入れて開墾してみよ。そうすればそこから実りゆたかな種子がまかれて、永遠の真理を芽生えさせてくれる。そして、種子は人に幸福という果実を与えてくれるのである。
 真の幸福とは実はこうした不安を通して心を切り開いていかなければ与えられないものなのだ。だが、人生経験の浅い若者にとって不安は心を乱すものでしかない。希望の見えない人生は苦難に満ちていて解決不能な絶望的なものにしか見えないのである。人生を長い時間的なスパンで概観する余裕のない若者は、短絡的に絶望し、ニヒリズムに落ち込んだりするとヒルティは言うのだ。それが分かるのは多くの人生経験を積んで経験ゆたかな老人になったときである。
 確かに自分自身が歩んできた人生の行程を顧みると、若い頃は絶望の連続で、八方ふさがりの道から抜け出ることができそうもないよう思えていた。だが、今となると、そうした苦難が今ここにある自分を作り上げてきた契機であったと理解できている。逆説的だが苦難こそ幸福の前提条件なのだ。苦があるから幸福はある。苦なしに得られた「幸福」とはしょせん偽物にすぎないというヒルティの言い分はたいへんよく分かる。
 しかし、いつの時代でも若者は短絡的にしか物事を考えない。そして「人生経験を積んだ年寄りの言葉」を理解できないまま猪突猛進する。彼らがその言葉に真理を見いだすのは、小生と同じく長い苦難の人生を歩み、最後に棺桶が見え隠れしてきたときなのである。
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by Weltgeist | 2012-03-24 23:10

仲良しグループの囲い込み (No.1345 12/03/23)

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 小生の気まぐれから始めたこのブログを読んでいただいている方には「いつも感謝の気持ちを持たねば」と思いつつこれを書いている。自分にとっても読んでいただく方々にとっても恥ずかしくないものでありたいと、心がけているつもりである。もちろん、能力の問題から内容的に浅くて、つまらないものになるにしても、自分としてはできうる限りの力を出して毎日このブログを書き続けていきたいと思っているのである。
 しかし、ブログを書いていていつも頭のすみに引っかかっているのは、自分の考えの甘さだ。偉そうなことを書いているけど、どこかに間違いがあるのではないか、もう少し深く考えれば全然別な結論になるかもしれないのに、お前は薄っぺらな思考で断定的なことを繰り返している。そんなあやふやなことを公けの場であるブログで偉そうに書いていていいのかという疑念だ。
 しかし、能力的な限界を考えたら何も言えなくなってしまう。馬鹿は馬鹿なりの意見を言ってもいいのではないかという気持ちもある。もし間違っていることを書いたら、読まれる方でも反論をすることができる。それがネットの良さでもある。反論によって、さらにお互いの認識が深まるのではないか、そう思いつつ書いているのである。
 それともう一つ気にしているのは「世代」あるいは「年代」の問題である。自分は現在69歳。こんな年齢になると残された未来の時間は限られてくる。もういつお迎えが来ても不思議でない年だから、将来について語るべきものがない。むしろ自分が歩いて来た過去の道のりを思い出す年寄り独特の態度でしか書けないのだ。しばしば老人が言う「昔は良かった」的なおしゃべりを声高に言う。こんな考え方に若者が納得するわけがないだろう。
 結局、自分と年齢的に近い方しか読まないのではないかと自分は考えている。しかし、書き手に要求されるのは、そうした「仲良し」でまとまることを良しとしないで、出来る限り門戸を拡げることだが、これが実に難しい。拡げすぎれば焦点の定まらない曖昧なものになってしまうし、絞りすぎればマイナーなものになりすぎて、「仲良しグループ」の間でしか通用しない自己満足で終わる。
 毎日、そんな狭間で悩みつつ今日もこのブログを書いているのである。
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by Weltgeist | 2012-03-23 23:54

ガソリンが高くなりすぎていないか (No.1342 12/03/22)

 ガソリンがひどく値上がりしてきた。数日前にリッター154円と出ていて高いなー、と思っていたら、今日は162円になっていた。イランがホルムズ海峡を閉鎖すると脅しをかけていて、国際的に原油の値段が高騰したという。とくにアラビア湾から大量の原油を輸入している日本や韓国、インドなどは投機資金の格好のターゲットになっているようだ。
 しかし腹をたてたところで、どうにかなる問題でもない。個人的にはなるべくガソリンを使わないよう自己防衛するしかない。車はできるだけ乗らないでしのぐのだ。ところが、電車、バスなどの交通機関の運賃は元々が高めであるからこちらを利用しても節約にはならない。車も電車、バスも駄目となると、結局はどこへも行かずに家でゴロゴロしているのが一番ということになる。
 小生の場合は毎日が日曜日だから家に閉じこもっていても問題はそれほどない。しかし、仕事で車を利用する人たちはそうはいかない。いや、それどころか重油など各種のオイル類を使って仕事をしている人たちはモロに製品コストに跳ね返ってくる。昨日のテレビは温室で野菜を作っている人が暖房用燃料の高騰に悲鳴をあげていたのを放送していた。これと同じ悩みを持つ人は非常に多いだろう。
 昭和48年、第四次中東戦争勃発で突然起こった第一次石油ショック。そのとき日本はパニックになり、中東の原油依存を改めねばならないと学んだはずである。それなのに、いまだにその高依存から抜け出せないでいる。もちろん中東だけでなく、広範囲に輸入先を変えたし、備蓄も行った、さらには省エネ、脱原油も進んだけれど、それでもまだ中東がくしゃみをすれば、日本が風邪を引く構造は変わっていない。変革は中途半端なまま先延ばしされていたのである。
 今回の原油高は一時的には人々の生活を困難にはする。しかし、このことによって世界の脱原油化はいっそう促進されていくだろう。原油を使わない技術が加速度的に開発されていく契機として、危機は社会構造変革の大きな推進力となるのだ。まさに良き未来に向かっていくチャンスが危機から産み出されるのである。
 一方で産油国は第一次石油ショック以来相変わらず原油以外に国内に産業を育てていない。たまたま自国の土地からオイルが出ただけで、世界の富を集めようとする資源提供国のままである。果報は寝て待て的な国は一時的には良くても、長いスパンでみればいつかは滅びていく。羨ましい国でもなんでもない。
 常識を越えた高いガソリンは使わない、使うものか、と決意する。人がそう思えばガソリンを使わない代替エネルギーの研究開発はいっそう急激に進むだろう。危機こそチャンス。我々にとってガソリン高騰はバッドニュースである。しかし、それは未来の新たな道を開くきっかけでもあるのだ。ここで日本は底力を発揮しないとよその国に置いていかれるのである。
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by Weltgeist | 2012-03-22 23:06

筋肉痛と針治療の効果 (No.1341 12/03/21)

 昨日のスズキ釣りをやっている途中で、右腕が猛烈に痛くなった。船からのジギングだから竿を大きく振ることもない。底まで沈めたルアーに変化をつけてスズキの食いを誘うだけの操作で、力はそれほど必要ないのに、釣りをやっていた後半から右腕が痛くなり、終了間際は当たりがあってもアワセができないほど重傷状態になったのである。
 実は小生はいま右手だけでなく左手も同じような筋肉痛で腕がうまく動かせないでいる。先月降った雪をシャベルで取り除く雪かき作業で左手の筋肉を痛め、まだ治っていないのだ。それが、昨日の釣りで右もやられて両腕が駄目になってしまったのだから困ってしまう。
 左手の痛みは重い雪をすくい上げたので原因は分かる。しかし、竿を握っていただけで、さほど荷重をかけたわけではない右手までどうして筋肉痛になったのか。最初は運動不足と加齢で筋肉が弱くなっていることだろうと想像した。しかし、ことはそれほど単純なものではないようだ。問題はアワセの動作にあったらしい。
 海底付近にいるスズキを釣るには、ルアーにアクションをつけて魚に食い気を起こさせようにする。このとき竿を持つ右腕の筋肉は複雑な動きをしている。そこに当たりがあると、即竿を立てて魚の口にハリを掛けなければならない。出来るだけ素早く、かつ強くだ。そうなると全然動きの違う筋肉を突然動かすことになる。これが筋肉にダメージを与える要因なのだ。
 筋肉はいきなり動かそうとするとそれを傷めてしまう。ウオーミングアップで筋肉を暖め、血行を良くしてから動かすことが基本だと、整形外科の先生に言われてしまった。スズキのジギングのような釣りでは、それを始める前に手足をストレッチしたり、腕を軽く回して筋肉の活性を高めておくといいのだそうだ。
 小生、たかが釣りごときでウオーミングアップもないだろうと馬鹿にしていた。それで今日はすっかり筋肉痛に泣かされているのである。若い体なら筋肉の耐性もあるから少々のことではやられないし、痛くなってもすぐに解消していく。ところが、我々の年代になるとそれが慢性化してなかなか治らない。快復力がないからいつまでも痛いのだ。急ハンドル、急ブレーキが良くないのと同じで、急に筋肉を使うのが良くないのである。
 50代になると「五十肩」という困った病気もある。五十肩は肩関節の痛みで筋肉痛とはすこし違うようだが、同じく急激な運動が肩を痛める原因となる。そして、これが筋肉痛と相乗効果で襲ってくると、始末に負えないほど痛い。五十肩は単純な筋肉痛と違って簡単には治らないので、とくに注意する必要がある。
 会社の同僚で40代の頃から五十肩に悩んでいた人がいた。彼はマッサージや整体など小生が腰痛で悩んだのと同じ苦難の道を歩みながらも治らず非常に落ち込んでいた。腰痛持ちの小生とは「病気仲間」で妙に連帯感のある人だったのである。ところが、最後に針治療を受けたら劇的に痛みが消えたといって喜んでいた。
 小生も腰痛で悩んだとき、一時針治療を受けて、その効果は実感している。針には西洋医学ではとらえきれないなにか不思議な治療効果があるのかもしれない。以前小生がはまっていた韓流ドラマ「チャングムの誓い」で医女・チャングムが行う治療は針だった。今後小生の両腕の痛みが消えないようなら、最後の逃げ場は針しかないと密かに決めているのである。
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by Weltgeist | 2012-03-21 23:01

夢枕獏さん、吉川英治文学賞受賞おめでとうございます (No.1340 12/03/20)

 夢枕獏さんとは先週山梨県の桂川へ渓流釣りに行ったばかりだが、本日はまた一緒に釣りに行った。獏さんが「大江戸釣客伝」(講談社)で今月5日、第46回吉川英治文学賞を受賞した記念釣り大会に小生も招かれたのである。
 1989年に第10回日本SF大賞、90年には第21回星雲賞日本長編部門、翌91年には同じく第22回星雲賞日本短編部門を受賞したあと、エベレストを舞台とした「神々の山嶺」で「第11回柴田錬三郎賞」(1998年)を受賞するなど、数々の文学賞をもらっているすごい作家である。それが、今回の「大江戸釣客伝」では「吉川英治文学賞」の前に「泉鏡花文学賞」も受賞しており、一つの作品でダブルの受賞となる快挙をなしとげたのだ。
 吉川英治文学賞を伝えるネット・毎日jpによれば「獏さんの釣りは小学校低学年から始め、20代前半にアユ釣りにはまった。アユ漁解禁の前は、早く釣りに行きたくてもだえ苦しんだという。釣りの話になると止まらない。受賞会見には出版社から、”釣りの話は控えめに”とくぎを刺されて臨んだ」と書かれている。無類の釣り好きである獏さんは、今回我々釣り仲間を招いて、授賞式でくぎを刺された釣りの思いを今日は思いっきり晴らそうというのである。
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 本日の狙い物は東京湾のスズキ釣り。横浜、山下桟橋にある渡辺釣り船店から昼過ぎに総勢13名の仕立て船で出船した。横浜を出て15分ほどで第一のポイントに到着。左手に見える黄色いブイの周辺にスズキ(シーバス)がいる。これを狙って60~80gのジグというルアーを沈めてスズキを狙う。釣り方は非常に簡単で女性や子供でも十分楽しめる。
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早速獏さんが中型をヒットさせた。獲物を持つ獏さんはもはや大作家の顔ではない。たちまち我々と同じ釣り馬鹿に変身し、さらにデカイのを次々とヒットさせてニコニコしていた。
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これが本日のターゲットであるスズキ。最近の若いアングラーたちはシーバスなんて横文字で呼ぶが、昔の人間である小生にはスズキの方がぴったりくる。寿司屋のネタでもシーバスなんて言わない。東京湾のスズキは寿司屋でも高級魚扱いである。もちろん、サシミで食べると抜群においしい。左に見えるオレンジ色のルアーを水深30mほどの海底まで沈めると、底付近で当たりが多く出た。
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釣りをやらせたら何でもうまいカメラマンのTヤン。小生の横でこのくらいのサイズを連発させているのを見て、こちらは少し焦り気味になった。
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これが今日の「祝・夢枕獏さん、吉川英治文学賞受賞」の集いで船に乗ったメンバー。この日一番釣ったのは有名カメラマンのSさんで12尾。まったく釣りの経験のない女性編集者でも片手(5尾)以上は釣ったから、半日の釣りとしては爆釣に近い釣れっぷりだった。
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by Weltgeist | 2012-03-20 23:54