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ボルネオ島コタキナバル蝶の旅、その2、ドリアン初体験 (No.352 09/03/03)

 コタキナバルに着いて最初にやったことは、レンタカーの手配。泊まったホテル(ステラハーバー・リゾート)のコンシェルジュにレンタカーを頼みたいと言ったら、すぐに紹介してくれた。インド人のがっちりした男がホテルのロビーまで車を持ってきてくれて、テキパキと契約書にサインをする。車はマレーシアの国産車・プロトンの1500CC、WIRAというセダンで、代金は一日180RM(1マレーシアリンギットRMは約30円だから、5400円)。これで事故の保険も1800RMの免責だけで、後は安心して乗っていいよと、言われる。実はこれが後で問題になるのだが・・。
 車はかなりのオンボロで、キナバル山の急坂を登るには不安があるが、仕方がない。早速ホテルを出て蝶がいそうなキナバル山方向に走り出す。マレーシアは日本と同じ左側通行だから運転はなんら違和感がない。注意するのは大きな交差点の所がローターリーになっていて、左回りに丸いリングを回って曲がる道まできたら左折してリングから出て行く。リングを走っている車に優先権があり、リングの手前で一端停止し、右から走って来る車が無ければリングに入って行きたい方向まで回って左折すればいい。この方式だと信号待ちの渋滞もなく優れた制度だと思った。制限速度は90㎞。信号も少なく高速と同じ感じで走ることが出来る。
 さて、東南アジアで一番高い4095mもの高山であるキナバル山は、海岸からいきなり立ち上がって行くため、道は30㎞くらいの区間ずっと急な上り坂となる。ところが、平地でまともに走っていたプロトンが、上り坂になると心配した通り突然悲鳴を上げだした。車はオートマだが、クラッチが滑っているのだろう。全然登れないのだ。めいっぱいアクセルを踏み込んだローでようやく登っていく。後ろに車が金魚のウンコのように連なって申し訳ないが、如何ともし難い。そのうちにダイハツミラと思われる軽にまで馬鹿にされ、テイリングで煽られたのは情けなかった。
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 延々と続く上り坂の道の脇には何故か犬と鶏がたくさんいる。ときには写真のように牛まで出てきて、よそ見をしているとこの連中を轢きそうになってしまう。犬も鶏もたいへん痩せていて、エサを満足にもらっているようには見えなかった。
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 キナバル山途中にあった土産屋さんで果物の王様と言われるドリアンが売っていた。昔からたいへんおいしい果物と聞いていたが、臭いが強烈だからホテルに持ち込みむのも禁止されているほどだと言う噂の果物である。以前、銀座の果物屋で1個4000円で売られていたのを見たことがあるが、ここでは1個10RM、300円と安いので、話の種に一つ買う。しかし、このトゲトゲの果物をどう食べていいのか分からない。
 店員のおばさんに「 How to eat? 」と聞いたら、大きな包丁で切ってくれた。中にアボガドのような種があり、その回りのトロッとした所を食べろと教えられる。何か不思議な味である。確かにおいしい果物ではある。しかし、自分としてはこれが「果物の王様」と言われると、「どうかな」という気もした。「王様」と言われるほど美味とは思えなかったのである。それと、もう一つ意外だったのは皆が嫌がる臭いについて、日本で聞いた時はかなり不快な臭いかと想像していたら、全く違っていたことだ。甘い果物の臭いで、これがなぜ嫌われるのか不思議な気がしたのである。
 そんなことをしていたら、背後で日本語が聞こえた。日本人観光客かと思ったら、地元の若い青年で、現在、愛媛大学に留学していて、ちょうど春休みでコタキナバルに帰ってきているのだという。まだ日本には一年しかいないが、日本語は我々と変わらないほど流ちょうに話す。彼のお母さん、お父さんとも品のいい人で、きっとコタキナバルでも上流階級の人なのだろう。
ボルネオ島コタキナバル蝶の旅、その2、ドリアン初体験 (No.352 09/03/03)_d0151247_22515518.jpg 彼の話だと、ドリアンはまだシーズンではなく、盛期になると1個3~4RM(100円)くらいになるらしい。また、ドリアンよりおいしいという果物を教えてもらった。それは tarap タラプというメロンくらいの大きさの果物で、ちょうど鈴掛の実をそのまま大きくしたようなもの(左の写真)である。これが1個4RMで売っていたので、購入してホテルに戻って食べたが、ドリアンとは一味違ったおいしさのある果物だった。
以下、明日に続く。
by weltgeist | 2009-03-03 22:52


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