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明日はカワハギ釣り大会だ (No.258 08/11/22)

 明日は久しぶりに釣りに行く。神奈川県三浦半島剣崎沖で開かれるカワハギ釣り大会に参加する予定だ。このカワハギという魚、すこぶる賢い奴で、人間様に何のシグナルも与えることなくエサをかすめ取っていく。もともと川の釣りが得意な小生、海は船に酔うことから苦手だった。それが、最近船釣りによく行くのは、このカワハギのせいである。
 とにかくしゃくに障るほどエサを盗むのがうまい。いくら神経を集中させても、釣り人の側に何の接触感も与えず、ハリに付いたエサをとっていく。だからこちらも知恵比べで、何とかアタリを出すようにあれこれ考えているうちに、すっかりカワハギ釣りにはまってしまったのである。
 明日の釣りはカワハギの腕自慢が50名ほど集まって、誰が一番数多く釣るかを競う釣り大会である。一番多く釣った人は賞金、賞品がもらえるし、何より「カワハギ釣り名人」という栄誉をいただけるのである。しかし、ここで優勝するのは容易ではない。今回参加する人の中には、カワハギ釣りの名人と呼ばれる人が10名近くいる。有名なカワハギ釣り大会で優勝したチャンピオンばかりゴロゴロいるから、小生の勝ち目は薄いかもしれない。だが、小生とて、黙って手を拱いているわけではない。やる気は十分なのだ。
 ところが、実のところ昨日から大忙しで、明日の釣り支度を全然出来ていない状態である。準備は今日のブログがアップした後にやるしかない。何故、そんないそがしかったかというと、昨日から溜まっていたウスバシロチョウの展翅を始めたからだ。
 展翅というのは、捕まえた蝶を展翅板に貼り付けて標本にする作業のことである。小生、蝶の展翅をするのは50年ぶりで、手順もやり方も忘れていたから、作業時間を読み違えたのである。採集した蝶は三角紙という紙の袋にいれて乾燥状態で保存してあるが、展翅するときは軟化といって、一旦湿気の多いシャーレの中などに数日間入れておかなければならない。この期間は短いと軟化が不十分で翅がうまく開けないし、長すぎると湿気で蝶が痛んでしまう。軟化作業を開始したら、3日くらいで展翅するのが一番いいのだ。それを計算して昨日シャーレから取り出して一気に展翅を終えるつもりだったのである。
 ところが軟化まではうまくいったのに、その後の展翅作業でえらく時間を食ってしまった。作業時間を考えずに30頭ものウスバシロチョウをシャーレに入れてしまったのだ。そして、展翅を始めたら、これが遅々として進まない。数が多すぎて昨日どころか今日も朝からやっていてまだ終わらないのである。
 どんなに手間取ってもまさかここまで時間がかかるとは夢にも思っていなかった。今日は釣りの準備を予定していたのに、小生の前にはまだ6頭のテンシャンウスバシロチョウが、シャーレの中に未展翅状態で残っている。しかし、このまま展翅作業を続けたら本日のブログアップも、そして大切なカワハギ釣りの準備も出来ないことになる。
 仕方がない。ここは展翅作業は一旦中断して、とりあえず、今はブログ用の原稿を大急ぎで書きあげ、その後釣りの準備をすることにした。しかし、明日、友人との待ち合わせ時間は午前3時20分。ブログは本日中に上げるとして、その後カワハギの仕掛け作りなどでどのくらいの時間が必要だろうか。午前3時20分といいうことは、寝る時間はないかもしれない。多分本日は徹夜であろう。カワハギ釣り大会の結果は、良くても悪くても明日またこの欄で書くつもりでいる。
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採集した蝶は、こうした展翅板に翅を拡げた形で貼り付け、上からテープで押さえたら、約一ヶ月乾燥させれば完成する。しかし、1頭ずつ格好良く翅を拡げた形にするには意外に手間と時間が掛かる。昨日の朝から始めて、本日午後5時でここまでしか出来ていない。作業は遅々として進まず、次第に焦りがつのってくる。
by weltgeist | 2008-11-22 22:40


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