「人間は考える葦である」と言ったブレーズ・パスカル(1623-1662年)は、頭の良い天才だったらしい。10歳にもならないときすでに三角形の内角の和が180度であることを解いていたというし、密閉された容器の中の流体に圧力を加えると、それがすべての部分に等しくかかる「パスカルの原理」(今の気圧の単位・ヘクトパスカルはここから来ている)を見つけている。それどころか彼はコンピュータの原型をも作っているのである。歯車式加算機を1642年に作っちゃっているのだ。世界最古の機械式計算機だが、もしこの時点で電気が発見されていたら、電気で動く計算機、すなわち電子計算機・コンピュータを作っていたかもしれないのである。現代のコンピュータ・プログラミング言語に Pascal というのがあるのも彼がコンピュータの祖であることに由来している。 神はいるのか、いないのか。理性的にいくら考えてもその答えは分からない。しかし、神がいるのかどうかについて賭をする価値はある。貴方が死んで煉獄に降りたとき、神がいる方を選択していれば、貴方は天国に行けるだろう。しかし、いないと言い張っていたらたいへんなことになる。地獄に落ちるからだ。そうであるなら、神はいると信じる方に賭ける方が有利だ。なぜなら、仮に死んだ後に神がいないことが分かったとしても、貴方は失うものは何もないからだ。これがパスカルが考えた賭けである。
by Weltgeist
| 2014-06-04 22:22
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