ベルギー、ブルージュのメムリンク美術館にある「聖ヨハネ祭壇画」の右パネル、「パトモス島の福音書書記聖ヨハネ」について今日は書いてみたい。昨日紹介したセンターパネルには二人のヨハネが立っていて紛らわしいが、向かって左側に立つ洗礼者ヨハネは、イエス・キリストに洗礼を与えたヨハネ、右側は「ヨハネの福音書」と「ヨハネの黙示録」を書いたヨハネで、全然別な人物とメムリンクは考えているようだ。しかし、最近の研究では「ヨハネの福音書」と「黙示録」を書いた人も別人ではないかと言われている。ヨハネという人物はたくさんいて、洗礼者ヨハネ、福音書書記ヨハネ、黙示録書記のヨハネはそれぞれ別なヨハネということになりそうである。
福音書を書いた人物とイエスを洗礼した人物を特定するのは2000年も前のことだからあやふやだが、ヨハネの黙示録だけは冒頭の第一章9節で「私ヨハネは・・・パトモス島」で神のお告げを聞いたと書いてあるから、黙示録の作者はヨハネという名前の人であることは間違いはない。それで、エーゲ海にあるパトモス島でヨハネは何を見、聞いたのだろうか。彼が見た幻のお告げ、つまり黙示録の内容をメムリンクは絵にしているのである。下が、その右パネルの全体である。 黙示録は新約聖書の最後の書である。ここに書かれていることは非常に多岐にわたっていて、短い言葉でまとめることはむずかしいが、要するに神の人間に対する最後の審判をパトモス島にいるヨハネが幻として見て記述しているのである。
by Weltgeist
| 2014-05-03 23:28
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