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消費税増税と物欲権化 (No.1940 14/03/31)

 明日から消費税が8%になる。そのため、少し前からデパートやスーパーは活況だった。みんな安いうちに買いだめしておいて節約したいのだ。しかし、買いだめがどこまで節約につながるのかよく分からないところがある。本当の節約とはお金を使わないこと、すなわち物を買わないことである。最低限絶対必要なもの以外は買わない。これこそ節約の原点である。しばしば消費者は必要もない物を買わされている。広告宣伝に踊らされて、なくてもよい物まで買い込んでいないか。それを打破するには物は買わない。これが一番である。
 若い頃は物も持っていなかったから何でも買いたがった。小生、テレビも車も、そしてカメラもたくさん買った。物欲に囚われて、それを買わないと時代に取り残される、買えば絶対幸福になれると盲信し、買い物に走った。そうして手元には無数のゴミが残った。
 あっという間に陳腐化したパソコンやその他電気製品。それを購入して幸せになったかどうか思い出してみると絶対そんなことはないのに気がつく。それなのに物を買った直後は幸福感に包まれて我を失っている。販売する側はあの手この手で人々の購買心を湧き起こさせ、物欲の権化にさせようとしているのだ。あたかもその商品を買わなければ自分は不幸になる、買えば絶対幸福になれると思い込むよう誘導されているのである。
 物欲にずっと踊らされてきた小生は、いつしか宣伝屋の口車には簡単に乗らない物を買わない男に変身した。買い物には興味がなくなったから今回の消費税騒ぎにも高みの見物をしていられる。
 しかし、消費税が困るのはすべての物で税金が増えてくることだ。毎日食べる食料品などで増税した3%分だけ負担が増えてしまう。それを回避するには、不要不急の物の消費を3%分減らすしかない。絶対に必要な物以外は買わない。冷静になってできるだけ物を買わずにただじっとしているつもりである。
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by Weltgeist | 2014-03-31 23:57


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