人気ブログランキング | 話題のタグを見る

壊れかかったデスクトップPCをSSD換装で生き返らせた (No.1844 13/11/28)

 一月ほど前からパソコンの調子が悪く、11月24日になって突然電源が切れるアクシデントが頻発し始めた。OSが入っている起動ドライブCは余裕を持って100GBとってあったのに90GB以上の使用率となって、容量不足の警告が出るようになっていたのである。本来なら十分余裕があるはずなのに、なぜこのようなことが起こるのか。もしかしたらウイルスに感染したのかもしれないと、チェックしたが異常は出ない。しかし、このままではパソコンを使えないと判断し、思い切ってSSDに入れ替えることにした。その結果、死にかかっていたパソコンが画期的なまでに生き返った。以下は、そのときの作業手順報告である。
 ちなみに小生のデスクトップパソコンの環境はプロセッサがIntel Core i7-2600 CPU @3.40GHz 。実装メモリーは12GB。OSはWindows 7 、64 ビットです。換装後は驚くほど快調に作動しています。
壊れかかったデスクトップPCをSSD換装で生き返らせた (No.1844 13/11/28)_d0151247_2034726.jpg
 SSDはハードディスクに代わる新しい記憶媒体である。データの処理速度が抜群に速く、ハードディスクのようにいきなりクラッシュすることもない。夢のような新製品なのだが、書き込み回数に限界があり、長く使っていると寿命で壊れる欠点があった。しかし、以前は64GB程度の容量の小さい物しかなかったからすぐに限界に達して壊れた。容量が大きくなると総体的に書き込み回数が少なくなり寿命は格段に長くなるのだ。容量の大きな物は高価で手がでなかったのが、最近値段がこなれてきたので、サムソンのSSD840EVOデスクトップキットの250GB用をアマゾンから18300円で購入した。上の写真の黒い小さな物がサムソンの250GB SSD。
壊れかかったデスクトップPCをSSD換装で生き返らせた (No.1844 13/11/28)_d0151247_0442175.jpg
 換装は、これまで使っていたハードディスクのOSが入っているCドライブをSSDにコピーするための引っ越しソフトをデスクトップPCにインストールすることから始める。サムソンのSSDについていたCDからインストールを完了させたら、付属のSATA2.0USB変換ケーブルでPCとつなげると、自動的にCドライブのコピーが始まる。コピーをスタートさせる前に開いていたすべてのソフトを終了させておくことがまず第一のキモ。開いていると、そのソフトはSSDに移行されないから注意が必要だ。
壊れかかったデスクトップPCをSSD換装で生き返らせた (No.1844 13/11/28)_d0151247_2043620.jpg
 これがCドライブをSSDにコピーしているときのPC画面。ドライブのサイズにもよるが小生の100GBが全部コピーし終わるまで55分かかった。ちょっとわかりにくかったのは、コピー完了後「ターゲットディスク(SSD)には152GBの空き容量があるが、もう一度インストールするか」と聞いてきたことだ。たぶん、これはSSDにパーティッションを切って2ドライブで使うためではないかと思う。小生はSSD全部をCとして使うつもりなのでパスして、変換ケーブルをUSBから外した。これでSSDに前のCドライブとまったく同じものがコピー(移植)されたことになる。この後の指示として、SATA(シリアル)ケーブルはポート0に刺せと出る。これを間違えないことが第二のキモ。
壊れかかったデスクトップPCをSSD換装で生き返らせた (No.1844 13/11/28)_d0151247_2045821.jpg
 SSDはノートパソコン用の薄いサイズなので、デスクトップパソコンでは3.5インチサイズに合わせる必要がある。まず付属していたブラケット(写真の白い金属板)にSSDを固定する。さらに今回小生のパソコンはすでに2台の内蔵ハードディスクを増設してあり、SSDをはめるスペース(空きベイ)が余っていないため、予備用CDドライブを入れる空きベイに合わせて、3.5インチ変換用スペーサー(黒い物)を重ねてねじで固定した。
壊れかかったデスクトップPCをSSD換装で生き返らせた (No.1844 13/11/28)_d0151247_2137184.jpg
 SSDを固定したスペーサーをCDドライブの空きベイ前面から差し込み、ねじでパソコン本体にしっかり固定したら、SSDにSATA(シリアル)ケーブルと電源ケーブルを差し込んでいく。コネクターが裏と表があるので差し込む方向を間違えないこと。間違ったまま強く差し込んでコネクターを壊したら台無しである。
壊れかかったデスクトップPCをSSD換装で生き返らせた (No.1844 13/11/28)_d0151247_2051127.jpg
 いよいよSSDとデータをやりとりするSATA(シリアル)ケーブルをポート0(一番左の青いポート)に差し込む。それの右となりがポート1(白色)で、ここにはいままで0に刺していた前Cドライブのケーブルをつなげ、残りのHDDはさらにとなりのポート2に移していく。ただ、この場合、まずポート0のSSDだけをつないでウインドウズを起動させ、ドライブを認識したらいったん電源を切って、前のCドライブをポート1につなぎ、さらにまた電源をオフにしてDドライブをという具合に順番につなぐ方がハードディスクの認識間違いがない。
壊れかかったデスクトップPCをSSD換装で生き返らせた (No.1844 13/11/28)_d0151247_21422669.jpg
 これでSSD取り付け作業は完了である。あとは外してあったパソコンの外カバーを取り付ければSSDの換装は終了である。ここまで少しまごつくところはあったが、サムソンの引っ越しソフトが良くできていたのか、思った以上に簡単に換装することができた。
 それでこの後電源を入れて立ち上げたら、起動がめちゃくちゃに早くなっていた。以前は電源を入れたら「ウインドウズを起動しています。ようこそ」という文字が出てから、2~3分後にやっと起動が終了して使えるようになったのだが、SSDだと「ウインドウズを起動しています」という文字が出たと思ったら数秒でウインドウズが立ち上がる。その間の時間はたぶん10秒くらいではないかと思う。とにかく比較にならないくらい早くなってちょっと戸惑うほどである。
 パソコンの動作が遅いと悩んでいる人はSSD換装にトライする価値はありそうだ。PCの動作を早くするという点では申し分ないパーツである。
 今回の換装で新しいCドライブは250GBもとったので容量不足なんてことは当分起こらないだろう。またファイルの断片化による処理速度の低下は起こらないし、デフラグも必要がないという。このようにSSDは良いことづくめのように見える。しかし、まだ、数時間しか使っていないので、先のことは分からない。今後別なトラブルが発生するとも限らないので、まだまだ完全に安心はしていないのである。
by Weltgeist | 2013-11-28 23:07


<< ハンナ・アーレント、「全体主義... パソコンの不具合でブログが書け... >>