このとき子供たちはみなおそろいのガウンに同じ色の角帽をかぶり、一人ずつ校長先生から卒業証書を受け取っていた。上の写真は両親なのか、先生なのかもう覚えていないが、「おめでとう」と言われているところを、少し遅いシャッター速度でわざとブラして撮ってみたものである。でも、写された側は「ピンぼけ」と思ったようで、撮影者の意図は理解されず、評判もあまり良くなかった(笑 このあと、いくつかの儀式があって、最後に卒業生が一斉に帽子を放り投げるところで巣立ちの式は終わった。日本の公立高校をずっと昔に卒業した小生には、こんな華やかなパフォーマンスはまったく経験がない。昔は卒業式も入学式も日本ではただただ静かに行われただけなのだ。しかし、さすがに今のインターナショナルスクールは違う。開かれたお祝いの式を巧みな演出で繰り広げていくところは一つのショーを見ているような雰囲気があって面白かった。 ここの卒業生の大半はアメリカの大学に進学するらしい。しかし、J君はイギリスの大学の入学が決まっているという。今の彼らは自分の将来について、どんなに奇抜で不可能と思えることでも想像することができる。自分の可能性を信じ、希望の実現に向かって努力していく。今あるのは出発点だけだから、失望も挫折もない。希望の光だけが明るく輝いている。これから社会に出て行く若い卒業生たちには無限の可能性と拡がっているのだ。息子よ、お前の将来は明るい。親はヒヨコだった子供たちをそう思って世に送り出していくのである。
by Weltgeist
| 2013-06-01 22:34
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