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映画・2 Criminals 2(二人の)犯罪者のプロモーション (No.1698 13/05/12)

映画・2 Criminals 2(二人の)犯罪者のプロモーション (No.1698 13/05/12)_d0151247_21443919.jpg 知り合いの日本在住アメリカ人、ポール・ネザーコットさんが「2 Criminals 2(二人の)犯罪者」という自主映画を作っていて、そのプロジェクトを応援する集まりに出席した。何でも元ヤクザの殺し屋と泥棒の二人が刑務所で回心し、東日本大震災の被災地回復を手伝うためボランティアを始める物語を、本人のインタビューを交えて映画に撮るものだという。
 プロモーション・ミーティングを呼びかける挨拶文には
Find out about the film and how you can be part of getting it made. Meet at least one of the former Yakuza men who inspired the story and hear from the filmmakers Paul Nethercott & Matt Burns.
「この映画に関することや、どうしたら制作に手伝うことができるかを学ぶためにぜひ来てください。話のベースとなっている元ヤクザの二人と実際に会って、プロモーションビデオを見ましょう。映画を制作しているポール・ネザーコットとマット・バーンズも来ます」と書いてあった。
 会場には50人以上の人が集まっていたが、外国人ばかりで日本人は数えるほどしかいない。最初にポールさんが英語で挨拶。このとき「英語の分からない人はいますか。日本語の通訳は必要ですか」と問われたのだが、手を上げなかったのがまずかった。沢山いる外国人の中で「何だ、お前は英語が分からないのか」と思われるのが恥ずかしくて黙っていたら、結局ミーティングは全部英語で進められて、小生には3分の一くらいしか内容が理解できなかった。
 それでも分かったことは映画制作にはお金がかかるので、資金的に援助してくれる人を募っているということだ。完成、上映予定は来年、2014年の夏。それまでにぜひ仕上げたいから皆さんにバックアップよろしくということであった。
 そして、いままで撮った映像の一部として8年間刑務所に入っていた元ヤクザの泥棒、信田和富さんのインタビューをプレビューした。彼が悪いことをして刑務所に入ったことや、同室の受刑者と接したときの恐怖。その後、何気なく置いてあった聖書に手を伸ばし、次第にキリスト教徒になっていった経験を迫力のある言葉で語る。ここは日本語で、英語の字幕がつくので小生にもよく分かった。
 そして刑期を終えて出所したあとヤクザの親分に「足を洗いたい」と申し出る。親分は「足を洗ってお前は何をするつもりだ」と聞かれ「自分はキリスト教の牧師になるつもりだ」と答える。これに親分は彼の脱会をすんなり認めてくれたというのだ。刑務所に8年も入っていたヤクザが牧師になるというのも驚きだが、それを許したヤクザの親分の対応もすごい。彼も心のどこかに「良き人の心」が残っていたのだろう。
 そして、その信田さんがあいさつに立ち、自分の回心について日本語で語った。小生、本物のヤクザの人の話を聞くのは初めての経験だったが、ものすごい迫力で圧倒された。一番悪い底辺まで行った人が、人類愛に目覚めて東日本大震災で被災した人を助けるボランティアをやっている。小生がいつも座右の銘としている「人は変わることができる」を実証している信田さんの生き方は素晴らしく見えた。
 今回は制作した一部しか見ていないが、2 Criminals はきっとすごい映画になるはずだ。ポールさん、ぜひ映画制作成功させてくださいと応援のエールを送りたい。
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右が今回、2 Criminals を制作するプロデューサーのポール・ネザーコットさん。左がマット・バーンズさん。小生の能力不足から英語があまりよく聞き取れなかったのとコンデジで撮ったので写真がきれいでないのが心残りである。
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元ヤクザで刑務所に8年も入っていたあと回心してキリスト教の宣教師になったという信田和富さん(右)。とても元ヤクザだったとは思えぬほど穏やかな顔をしていた。左は信田さんの日本語を英語に通訳しているヒロコ・ヤマシタさん。さすがに日本語になると話がよく分かった。
by Weltgeist | 2013-05-12 23:00


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