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最近の大学の入学式 (No.1659 13/04/03)

 今日は朝からうっとうしい雨。こんな日は外に出るのもおっくうだから一日中家にこもっていた。といって何か有意義なことをしたわけではない。ただボーッとしていると知らず知らずのうちに一日が終わってしまう。仕事をしていたときは忙しすぎて、ほんの10分でもいいからこんなのんびりした時間が欲しかった。それがいまやヒマな時間はふんだんにある。この時間を有効に使えばいいのだが、なぜか時間がありすぎるとその有り難みも薄れて、結局無為に過ごしてしまう。何とももったいないことをやって、人生の貴重な時間を浪費しているのである。
 ところで家でゴロゴロしている暇人がやることといえばテレビしかない。とくに今日の関東地方は台風並みの風雨で、ニュースの話題はもっぱら雨関係だった。しかし、家にいる暇人はわざわざ外に出て濡れることもなくてすむ。「たいへんだなぁ」と人ごとみたいに言いながら、今日一日の出来事をニュースで見ていたのである。
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 4月は新しい学期の始まり。各地で行われる入学式の模様を夕方のニュースである局が扱っていた。真新しいランドセルを背負って小学校に入学する初々しい一年生の姿は、テレビで見ていてもほほえましい。しかし、一方で、雨のなか武道館で行われた大学の入学式には、広い会場に入りきれないほど沢山の父兄が出席していた。最近の大学は新入生だけでなく親も一緒になって入学式に参加するらしい。
 ニュースによれば、大学の入学式に親も同席する割合は67%にもなっているそうである。半分以上の学生の親が生徒と一緒に入学式に出ていることになる。
 わが子が立派に大学生にまでなった姿を見たいという親の気持ちが分からないではない。一生に一度しかない記念すべき日だから、親も立派に育った子供の晴れ姿を見たいだろう。しかし、大学生にまでなったなら、そろそろこのあたりで独り立ちさせる訓練も必要である。
 いつまでも親がついてくると、子供は自主性を削がれて、独り立ちしにくくなるだろう。日本の学生は幼児化が進む一方であると言われている。今日のニュースでは卒業を控える学生の就職説明会にも親が同席している例を放送していた。ここまでくると明らかにやりすぎである。小生が人事担当者なら、就職活動に親が見え隠れするような学生は絶対採用しない。
 物事を自分で判断できない「幼児大人」が増えて、そのうちに職場にまでママが出て来る笑い話が本当に起こるかもしれない。そうなったらもはや日本はオシマイである。
by Weltgeist | 2013-04-03 23:07


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