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狭心症の発作から1年、イライも満一歳になった (NO.1654 13/03/29)

 いまからちょうど1年前の今日、小生は突然狭心症の発作に襲われた。あの日は群馬県の四万温泉に行くつもりで関越道を走っていて胸が苦しくなり、そのまま都内の病院に戻って、夕方には緊急手術するというたいへんな一日だったのだ。
 その少し前、3月5日に心臓の定期検診を受けて、「問題ない。心臓の状態は良い」という診断を受けていたにも関わらずである。そして3月15日には山梨県まで渓流釣りに行っても全然問題なかったのが、20日頃から少しおかしくなり、3月29日には30mも歩くと胸が激しく痛むまでになって緊急入院したのである。
 幸い、このときはカテーテルによるステント挿入で、3日ほどの入院で事なきを得た。しかし、70年も生きていると心臓もポンコツ状態になっている。いつ心停止してもおかしくない心臓を抱えているから、いま元気だからといって来週も元気かどうかは分からないのだ。
 今週の月曜日には心臓の定期検診に行ってきて、「異常なし。正常です」と言われたが、昨年の例がある。半月前の検査で異常なしだったものが、アッという間に狭窄が起こり、狭心症、心筋梗塞になりうる。全然安心はしていないのだ。
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 しかし、小生のように次第に寿命に近づいていく老いぼれがいる反面、新しい命も生まれる。まさに小生の心臓が危機的状況にあった昨年の今日、29日ころ、ある家の庭で野良猫が3匹の子猫を産んだ。その中の1匹を退院した直後の4月4日にもらい受けて、イライと名付けてわが家の一員としたのである。
 小生の心臓発作が満1年ということは、同じ日に生まれたイライも満一歳ということになる。生まれて8日目にわが家にやって来たイライは、まだ完全な赤ちゃん状態で、必死に生きようとしていた。それが1年たっていまやおとなの猫になってしまった。
 カラスに育てられた預言者・エリヤの名前をもらったイライは、家に来たときは、本当に小さくて、カラスがくわえそうなくらいだった。それがすっかり大きくなって部屋中を飛び回っている。上の写真のような赤ちゃん猫のかわいらしさはもうないが、おとなに成長して人生、いや猫生が楽しくて仕方がない屈託さでこの世の春を謳歌している。こうして世代は交代していくのだ。

 ところで、今日はイエス・キリストが十字架に架けられた聖金曜日。例年のごとく小生はバッハの「マタイ受難曲」を聴いて静かにこの聖なる日を過ごした。
by Weltgeist | 2013-03-29 22:32


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