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開けゴマ、 Open sesame (No.1623 13/02/15)

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 「お客様の暗証番号を入れてください」。カードで買い物をするときこう言われてまごつくことがある。パスワードが沢山ありすぎてどれだったか忘れてしまうのだ。IT時代になって様々なカードをパスワードで管理するようになった。クレジットカードから銀行のキャッシュカード、さらには各種会員券や航空会社のマイレージカードまで多数あるし、PC上ではWIFIやプロバイダーとのログインパスワード等々、非常に多くのパスワードを設定しているのが当たり前になっている。
 皆さんはいったいどのくらいのパスワードをお持ちだろうか。最も少ない人でも多分2~3個はもっているだろう。そしてその管理をどのようにやっているだろうか。パスワードを沢山作るのは安全を分散する意味では良いかもしれないが、管理が面倒で混乱のもとともなりうる。沢山ありすぎるパスワードは忘れる可能性も高くなるのだ。だから一番忘れにくいものを一個だけにしておくのが簡単ではある。
 しかし、もしそれが誰かに盗みとられたら、すべてのことが危険にさらされることになる。覚えやすい番号にしておくのも同じだ。銀行などは電話番号や誕生日など分かりやすいものは避けてくれと注意している。といって他の番号にすれば忘れやすくなる。分かりにくいものをできるだけ分散するという矛盾したものでないと安全性がなくなるのだから困ってしまう。
 結局小生は10通りはあるパスワードをメモ書きして残している。しかし、そのメモを泥棒が見つければ全て破られることになる。だがメモを残さなければ今の小生の記憶能力ではたちまち全てのパスワードを失念して身動きのとれないことになるだろう。どこかにまとめてメモすることは仕方がないのだ。
 ところが、最近はメモを見られなくてもパスワードを盗みとることができるようだから困ってしまう。悪党どもの技術レベルも日々進化している。昨日書いた小生のヤフーオークション詐欺事件では、半角英字を含む8文字もの長いパスワードを、ランダムな文字列を数万回試すソフトで破られたものだった。8文字程度まで解読できるのだから4桁数字のキャッシュカードなどやる気になれば簡単に解読できるはずである。それにもかかわらず、我々は一度パスワードを設定すればもう安全と思ってしまう。
 アラビアンナイトでアリババが言う世界最初のパスワードは「開けゴマ Open sesame 」であった。昔はそんな単純なパスワードだったから、アリババはメモも必要なく管理できたろうが、パスワードが入り乱れる複雑な現代ではそうはいかない。パスワードを書いたメモを入れたファイルを開けるためのパスワードを設定するといった馬鹿げたいたちごっこが必要な時代になってしまったのである。
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Bさんの週一英会話個人授業となった本日もイライがご覧の通り大喜びで、Bさんにまとわりついている。エサをやっているのは小生なのに、Bさんの方がお気に入りなのだからまいってしまう。まるで犬のような猫である。
by Weltgeist | 2013-02-15 23:42


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