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昨日の渓流釣りはきつかったけれど最高だった (No.1492 12/09/27)

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 今年最後の渓流釣りとして、ハードな源流のイワナ釣りを昨日楽しんで来た。場所は特に秘すが、上の写真からどんな所か想像してほしい。とにかく谷は非常に険しく、釣りを始めるまでのアプローチも長くて、足の痛みが残る小生にとっては過酷なコースだった。しかし、それだけにここまで釣りに来る人も少なく、周囲に人間の痕跡を感じさせるものなど一切ない素晴らしい場所だった。
 長いアプローチを経て途中にある滝までは、イワナの数も少なかった。多分この付近までは釣り人も入っているのだろう。しかし、その滝を越えると、ブナの原生林を流れる渓流は手つかずな姿に変わってきた。あちらこちらでイワナが泳いでいるのが見える。小生が盛んにイワナ釣りをやっていた昭和40~50年代ころと変わらない大自然が滝の上に残っていたのである。
 ただし、ここまで来るのは本当にたいへんだった。滝や通らずの通過は半端でない困難の連続で、若いTさんが率先してルートを切り開いてくれた。背が立たない深い淵に飛び込んでザイルを張ってくれたTさんのサポートがなければ今回の釣りは成立しなかっただろう。
 そんな場所だから白泡をたてて落ち込む深い淵にミミズの餌を放り込むとたちまちイワナのアタリがある。テクニックもへったくれもない。人間の姿など見たことのないイワナはすぐに餌に食いついてきて、入れ食いである。まさにイワナ釣りの醍醐味を味わえた一日だった。
 でも良いことは簡単には手に入らない。厳しい釣り場から廃道まで戻ったのは午後6時過ぎ。それからまだ車まで歩く道のりの長かったこと。足の痛みは途中で感覚が麻痺して感じなくなるまでなってきたが、最後は歯を食いしばるようにしてようやく車に行き着いた。このあと歩くことなく座席に座っているだけで自分の体が目的地まで移動できる車の便利さをつくづく思った。
 そして午前1時、すでに日付変更線を超えて今日に日にちが変わっている頃ようやくわが家に帰り着いた。もちろん、もう時間的に26日のブログは書くことができない。しかし、仮に12時前に帰ったとしても、昨晩の状態では書くことなど絶対無理だったろう。家についてそのまま何もできないで布団に直行して今朝の9時まで爆睡していたのである。
 今、疲れはとれてきたが、まだ全身の筋肉がこわばっていてひどい筋肉痛になっている。しかし、厳しかったけれど、やはりこうしたきつい思いが釣行の思い出をより深いものにしてくれるのではないだろうか。カーレーサーが目を輝かせるのはヘアピンカーブでスピンしながら、危機一髪のところで助かったときだという。同じように、今回の釣行は苦しかったけれど、小生にとっては忘れ得ぬ素晴らしき思い出を与えてくれたのである。
 だが、今回はTさんを初めとする仲間たちのサポートがあったから事故もなく安全に釣りができたのである。とくに通過の難しい通らずでは何度も泳ぎ、我々を助けてくれたTさん、ありがとうございました。また、足が完璧ではない小生を同行した仲間たちが支えてくれたこと、この場を借りてお礼します。おかげで素晴らしい釣りを満喫することができました。本当に感謝しています。
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by Weltgeist | 2012-09-27 21:51


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