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ワーファリンと打撲による内出血 (No.1462 12/08/27)

 先月インドへ行ったときは右足首を捻挫し、ひどい内出血から辛い思いをしていたが、実は帰国したあと、今度は左足が痛くて8月中はどこにも行けないほどの状態になっていた。原因は不注意による転倒で左大腿部を打撲したからである。幸い骨には異常がなく、痛みは1~2週間もすれば収まると言われていたが、打撲の3~4日後、膝から足首にかけて異様に腫れ上がってきて、打撲箇所と入れ替わるように足の下部が痛くなってきたのである。
 整形外科の先生が言うには、打撲をすると患部から内出血が起こるけれど、小生の場合は血液が固まりにくいワーファリンという薬を飲んでいるため、強い内出血がいつまでも止まらず足の下の方に血液がたまって神経を圧迫している、痛みはこれが原因だというのだ。今回、内出血は、打撲した翌日から始まり、3日目にはこれ以上足が膨らみようがないほどまでになって、足が我慢できないほど痛くなってきたのである。
 これ以上内出血が続けば、足の神経が壊死する可能性もある。解決策はワーファリンの服用を一時的に中止することである。しかし、ワーファリンの効果は中止後3日くらいは残るので、それ以上止めないと効果は望めない。といって長く止めると脳梗塞や心筋梗塞の危険性が高まる。
 実は以前小生はワーファリンを止めて脳梗塞を起こした前科があるのだ。手足が麻痺したあの時の恐怖をもう一度味わいたくはない。しかし、あまりのに足の痛さには耐えられない。脳梗塞など起こらないでください、と祈るような気持ちでワーファリンを6日間止めたのである。
 6日間の服用停止で内出血が本当に収まったかどうか、実はよく分からないのだが、足の腫れが心持ち引いてきた気がしてきた。しかし、それからもう3週間近くなろうというのに、腫れの引き具合は遅遅としている。まだ猛烈な痛みがあって、まともに歩くこともできないでいたのである。
 幸いにして、今週に入って少し好転してきたが、先週の前半頃は本当に辛かった。とにかく足が痛くて何もやる気になれない。このブログを書くのも苦痛で休筆したかったほどである。何とか頑張り通したが、多分8月分の内容については皆さん「手抜きだぁ」と感じたことだろう。
 今日は外に出て歩けるまでになったので、心臓の定期検診とワーファリンの効き具合をチェックしてもらうため、S病院に行って**先生に診てもらった。結果、現在の血液の粘度(PT-INR)は適正だが、5月ころから8月の初めころまで異常に出血しやすくなっていたらしい。そういえば右足を捻挫して内出血が右足首に起こった6月の定期検診のとき、**先生が首を傾げて何でこんななんだと言っていたことを思い出した。あの頃からワーファリンが効き過ぎてちょっとしたきっかけでも内出血が起こりやすくなっていたのだ。
 ワーファリンはただ定量の薬を飲めばいいというものではない。例えば納豆とかクロレラのようにビタミンKを大量に含んだ食品を食べると、血液の粘度が変化する。納豆、クロレラを食べなくてもビタミンKを大量に含む食品は沢山ある。知らずに食べて出血しやすい状態になる不安定な薬だから服用量もそのつど注意しなければならない。そのためにもいつも怪我をしないように慎重に行動しなさいと**先生には怒られてしまった。
 年を取れば誰もがいくつかの持病を抱えている。小生の場合は心臓病である。これをコントロールするためにワーファリンを飲む必要があるが、そのことで今度は内出血だ脳梗塞だといったやっかいな病気をも呼び込む。以前はこれで胃潰瘍までやっている。こんなに厄介な薬を飲むなんてゴメン被りたい。しかし、それでももう少しは生きたいなら飲むしかない。面倒な年代まで生き延びるということはこういうことのだろうと、半ば諦めているのである。
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by Weltgeist | 2012-08-27 23:08


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