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Y電気の一日 (No.1348 12/03/26)

 20年近く使ってきたエアコンがついにご臨終となった。いままで静かだった室外機が突然フェラーリのエンジンのような爆音を轟かせ、その直後にガタガターッと音がして止まってしまったのだ。もはや寿命のようである。寒いときも暑いときも毎日快適な温度を与えてくれた古いエアコンは、もうウンともスンとも動かない。しかし、そうなると昨今亜熱帯化で異様に暑くなっている日本の夏をエアコンなしに乗り切るのはむずかしい。
 これは新しい物を買うしかないと、近くのY電気店に行ってみた。噂ではいまが決算期で安い物が出ていると聞いていたのである。今回壊れたのはリビング用の一番大型で、能力的には20畳用くらいは必要である。だが、それらのY電気での価格はいずれも25万円以上、とても決算前のお得な値段とは思えない。
 「高いなーぁ。俺はそんな高い物は買わないぞ。いや買えないぞ」と自分に言い含めつつ、ふところの軽いお財布を握りしめる。壁に展示してある各社の製品には、それぞれ最新技術を歌った販促用のキャッチフレーズが並んでいる。しかし、エアコンの知識がない小生たちにとって、そんな販促用タグなど全然役に立たない。どれも意味がよく分からないのだ。
 とそこに早くも影武者のような人物がピタリと張り付き、「どのような機種をお探しですか」と聞いてきた。実にタイムリーに現れた店員さんは販促用タグに書かれた機能を説明してくれる。どうやらわれわれが冷やかしではなく、本当に買う気があるお客と見定めたのだろう。一つ一つ懇切丁寧に説明し、どれがいいのか教えてくれた。
 だが、機能も重要だが価格も重要である。車検やパソコンなどこのところ不意の物入りが続いた小生には、ここでさらに25万円も出すのは痛い。「どんな物がいいですか」という問いには単純明快に「安い物。ただし、安かろう悪かろうでは駄目。性能的には長く使える物」と、かなり勝手な要求を出したら、「それなら前年度の旧製品で残っている物がお買い得です」といって、日立の20畳用を出してくれた。
 これなら現在決算価格のお得な製品で値段は188000円と、新製品より5万円も安い。その上さらに13%のポイントが付くという。つまり16万円台で買ったことになるのだ。この値段提示に言われるままに納得。もうあれこれ考えるのも面倒なので、即日立製の旧型に決めたのである。これなら24000円のポイントが付き、3万円台にまで下がった地デジテレビも1万円で買えることになる。
 ただし、この日テレビは買い控えた。一度に何でも買い込むと価値観や判断力が鈍るからだ。今日は壊れたエアコン問題の解決だけ。付いたポイントで懸案だったデジタルテレビを買い直すかはまだ未定のままである。なぜなら、わが家のブラウン管テレビはエアコンと違ってまだまだ十分現役として活躍できるからだ。
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by Weltgeist | 2012-03-26 23:40


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