雪かきは鉱山で石炭を掘り出すような重労働になって、間違いなく小生の腰を痛める。昨年も一昨年も、その前の年も、いや毎冬、必ずといっていいほどこれで腰を痛めている。今朝の雪を見たとたんにこのことが思い浮かび、憂鬱になってしまった。雪は全然うれしくないのだ。 今朝起きたときはまだ3㎝程度しか積もっていなかった。しかし、今の小生にとってはわずか3㎝といえども非常事態発令直前の状態である。とくに重たいボタン雪が午前中は激しく降っていて、今後どのくらい積もるか分からない不安があった。幸い、午後には止み、雪かきすることなく消えてくれたのでホッとしている。しかし、天気予報では明日も雨ないし雪といっている。これから3月の末ころまで雪の恐怖は続くのである。 すでに雪国では3m以上積もっているところもあるという。3㎝の百倍である。想像もつかない豪雪と付き合っている方々には頭が下がる。屁でもない積雪に騒ぐ小生の混乱ぶりは彼らにはきっと馬鹿馬鹿しく見えることだろう。しかし、雪イコール腰痛という「因果律」に縛られている小生は、雪に対して異常なまでの恐怖感をもっているのだ。 雪が降るとわが家の前の山が白一色になって、まるでスキー場にいるような景色に変身する。普段は汚い物がすべて雪の下に隠れ、素晴らしい銀世界になる。そんな景色を見ながら優雅にコーヒーを飲み、本でも読んでいられるなら、こんないいことはない。だが、現実は厳しい。否が応でも雪かきに引っ張り出され、そのあと強烈な腰の痛みになやまされるのだ。 最近はマッケンジー体操の効果で腰痛は一応おさまっている。しかし、それは休火山が噴火活動を再開しないよう欺し欺し注意しているからだ。もし雪かきで腰痛が再開して、再び腰痛難民になったりすると、春からの釣りと蝶の採集行ができなくなることもありうる。そのためにも雪は絶対降って欲しくないのだ。
by Weltgeist
| 2012-01-20 23:47
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