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Badmouth, like chickens, come home to roost. (No.1282 12/01/14)

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 何度も書いているように、このブログを始めるとき、特定の個人についての悪口はブログで書かないようにしようとかたく決めていた。今もその姿勢は変わっていない。人の悪いところを指摘するより、良いところを見つけてあげたいと決めていたのである。悪口を言ったところで、それは巡り廻って自分自身に帰ってくる。最終的には自分の気分が悪くなるだけである。
 アメリカには今日のタイトルで書いた Badmouth, like chickens, come home to roost.ということわざがあるとBさんから先日教えてもらった。この英語は「 悪口はそれをしっかり握って巣に帰るニワトリのようなもの 」という意味である。 Badmouth、悪口をかまびすしく言っても、それは自分の心のなかに嫌な思いとなっていつまでも残る。悪口は結局自分自身に跳ね返ってくるということだ。
 小生はできる限り人の悪口を言うことは止めようと思っている。ただし、それは自分に帰ってくるからだけではない。悪口を言うこと自体が良くないこと、好ましくないことと思っているからである。だが、悪口ではなく相手を批判することは遠慮なくやる。特定の個人ではない、社会的なタブーを破った人、例えば食品偽装で人を欺して不当な利益を得た悪い奴とか汚職にまみれた無能な政治家と言った人を、これまで痛烈な批判をしてきている。それじゃ批判と悪口はどう違うのだ、同じじゃないかと思うかもしれないが、これは根本的に違うのである。
 批判とは相手が間違っていると「自分が確信して判断し」指摘することである。もちろんその判断が間違っている場合はあるが、批判した時点で正しいと確信して言う言葉は、悪口ではない。悪口は「悪意という色眼鏡で解釈して」相手を悪く言うことである。客観的には相手の方が正しくても悪意があるから悪く見える。心の中に悪が潜んでいて、それが悪口を言わせると、小生は解釈している。
 人の悪口を聞いていて不快な思いをするのは、そうした悪意を伝染させられるからだ。どう見ても相手は悪くないのに、なぜこの人は悪口を言うのだろうかと思ってしまう。悪口に同調して「そうよね。その通り」と口を揃える人は同様に悪意に満ちていて、同罪である。悪口は結局自分に帰ってくるので言わないという立場だけでは不十分である。悪口を言うこと自体が悪いことだから言わない、心に悪意を持たないように努めるというのが倫理的には正しい立場だろう。
 だが、心しなければならないのは、自分は人を悪く言うほど立派な人間ではないことだ。そして批判するにしてもその内容が本当に正しいことなのか、自分自身を公平に吟味、検証することだ。批判も一歩間違えると悪口と変わらないことになる。だからこそブログのような匿名性の高い書き込みで、人を悪く書くのは危険である。人を悪く言うより良いところを見つけ出してやる方がずっと安全だし、楽なのだ。
by Weltgeist | 2012-01-14 22:53


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