人気ブログランキング | 話題のタグを見る

これからの日本を背負う新成人たち (No.1277 12/01/09)

 今日は成人の日。今年の成人式はどこも様変わりしたようだ。いつもテレビニュースを賑わした荒れた成人式が少なかったらしい。どこでも若者達が日本復興のために力を発揮していきたいという積極的なコメントが聞かれたという。昨年の大震災で日本の若者達の意識が変わり、彼らは目覚めたのだ。素晴らしいことである。
 華やかな振り袖や紋付き袴で着飾った若者達を見ていると、ちょっと幼くて頼りがない。彼らで大丈夫かなと思ってしまうが、人はいつまでも無知な子供でいるわけではない。これから社会に出て色々なことを学び、次第に大人になっていくのである。成人式の時はまだ幼く未熟であっても、長い目で見ていけば彼らはきっと良き人間に育っていくだろう。それを黙って見守ってやるのが、先輩である我々大人の義務だ。
 小生が成人になったのはもう50年近く前のことである。あの頃の自分を思い出すと、今の彼らとそっくりである。あまりに未熟なガキで、穴があったら入りたくなるほど恥ずかしい人間であった。それでも時代の流れにもまれると次第に幼い衣が脱ぎ捨てられて、一応はまともな部類に入る大人になることができた。
 今の新成人たちも同じように成長していくと信じてあげたい。だから、少々心許ないこと、失敗することがあっても、大目に見てあげるべきだろう。彼らは幼いけれど、幼いながらに自らの足で歩こうとしているのである。それを上から目線だけで、「今の若い者は駄目だ・・」と批判することは最低である。自分が二十歳のときはどうだったのか思い起こせば分かるだろう。若者の未来をバックアップしてあげたいと思う気持ちがあれば、短絡的な若者批判など出てこない。
 人は成長することができる。いつまでも子供のままにとどまるのではない。もちろん子供まま精神的成長を止めてた「大人子供」がいることも事実であるが、それは少数である。人は変わることができるのだ。変わるからこそ生きて行く意味も見いだせるのだと小生は信じている。
 若者たちを待ち受ける未来はかってないほど厳しい。しかし、それを乗り越えて欲しい。勝ち組に入らなくてもいい。それより「深みのある魅力的な人間」にはなってもらいたい。厳しい大人の世界に足を踏み入れた若者たちに心からのエールを送りたいのである。
これからの日本を背負う新成人たち (No.1277 12/01/09)_d0151247_21531541.jpg
写真ははとバスのバスガイドさんが、多忙になる前の今月6日に前倒しで開いた成人式。産経ニュースよりDLしました。
by Weltgeist | 2012-01-09 22:57


<< 人生は結構長い (No.127... 満身創痍のPC はいよいよ買い... >>