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ロンドン旅行1、ロンドン到着一日目 (No.1257 11/12/20)

 昨日は独裁者の突然の死で予定していたロンドン旅行の報告が書けなくなってしまった。今日から先週のロンドン旅行について何回かに分けて書いて行きたい。
 
 人はなぜ山に登るかと聞かれ、そこに山があるからだ(Because it is there. )と答えたのはエベレストで謎の死を遂げたジョージ・マロリーである。同じように人はなぜ海外旅行に行くのか、と問われれば、そこに島国日本では経験できない刺激に満ちた別世界があるからだと答えたい。Because it is there. である。見知らぬ世界に触れることで、狭い島国育ちのガチガチな頭は強烈な刺激を受けて、バラバラにぶち壊されてしまう。そして自分では思いもしなかった新しい視野が開け、より深く世界を知ることができるようになるからだ。今回のロンドン滞在はわずか5日間という短期間だったが、それでも多くの場所を見、また多くの人と接することで自分の中にある古くて偏った知見をリセットすることができた。
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 日本からロンドンまでの距離は約9400㎞、羽田を午前6時半に出発して12時間後の同日午前9時45分にロンドン、ヒースロー空港に着陸した。同じ日の午前9時だから時間的にはわずか3時間しかかかっていないが、飛行機は太陽と同じ西の方向に行くから、時差の関係で半日ほど得をしたことになる。羽田発着のブリティッシュ・エアウエイズは、朝の出発が早くてたいへんではあるが、午前中にロンドンに着き、午後の半日がたっぷり使える良さがある。それでブリティッシュ・エアウエイズの機内だが、エコノミーシートは一月に乗ったLCCのエアー・アジアより狭い感じである。しかし、サービスは悪くない。ただし、機内放送は英語だけで、日本語のアナウンスがないのがちょっと不満だった。
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 空港に到着し、入国審査を終えて外に出るとHISの係員が待っていてホテルまで連れて行ってくれる。前情報でホテルは Hotel 65 と番号だけの変な名前で、いかにも安ホテルと感じさせるものだった。だが、格安ツアーだから仕方がないと思っていたら、意外にもご覧のとおり、普通の家をホテルに改造したもので、値段の割には中はきれいである。エレベータや部屋に電話が無いなどの点はあるが、寝るだけならこれで十分。場所はロンドンの西側で、空港に近いのと、都心までは地下鉄ピカデリー線で一本なので案外便利だった。
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 ホテルの周辺はこんな具合。高級住宅なのか、それとも庶民の家なのか分からないが、一軒一軒が長屋風で、聞くところによると裏側にバックヤード(中庭)があって、こちらでガーデニングを楽しめるらしい。車を停める車庫はなく、全部路上駐車している。
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 ロンドン市内の移動手段は地下鉄とバス。地下鉄はゾーン制になっていて、ロンドンの主要な場所はすべてゾーン 1 か 2 に入っているから、チケットはゾーン 1-3 を買えばいい。しかし、一回の料金は 4ポンド(1ポンド133円だから、500円ちょっと)と日本に比べて高い。旅行者ならワンデートラベラースカードのゾーン 1-2 が6.60ポンドなので、これを買えば、終日地下鉄とバスは乗り放題となる。
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 さて、到着初日のお昼はイギリス料理、名物のフィッシュ&チップスにしようかと思ったが、ピカデリーサーカスで見つけたデリでお寿司のパック(7.99ポンド、千円弱)が売っていて、これにした。ヨーロッパの寿司は以前、パリで食べて「何だ、これは」というほどまずくて懲りていた。パリの寿司は中国人が作った「寿司もどき」でどうしようもないものだったが、ロンドンのこれは日本人が作った物で、日本の回転寿司などよりはるかにおいしかった。ちょっと組み合わせが変だが、コーラをお茶がわりに買ってデリの店内で食べることができた。寿司はイギリスでも定着しているらしく、イギリス人たちもハシを上手に使って食べていた。
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 短い滞在期間の間、フルに利用しようと、今日の午後は世界四大美術館の一つナショナルギャラリーを目指す。地下鉄ピカデリーサーカスからトラファルガー広場の方に、12年前の記憶を頼りに歩き出すと、ご覧のような道案内が出てきた。
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 これがトラファルガー広場に面したロンドン・ナショナルギャラリー。広場もギャラリーも人であふれていた。ナショナルギャラリーの膨大な美術品展示数は圧倒されるばかりで、中学、高校美術の教科書に出てくるような超有名作品が、これでもか、というほど沢山展示されている。そして、驚くのはこれが入場無料で見れるのだ。ただし、残念ながら館内の写真撮影は禁止。従って、展示作品の写真紹介はできない。今回見たこの美術館の展示作品について少し語りたい気持ちがある。しかし、語り出すと小生の悪い癖で際限無く長い文章となりそうなので、これについてはいずれ別のところで紹介したいと思っている。
 ナショナルギャラリーにはレオナルド・ダヴィンチの「岩窟の聖母」がある。しかし、今回はポーランドのツァルトリスキー美術館から来た同じダヴィンチ作「白テンを抱く貴婦人」(チェチリア・ガッレラーニの肖像)の特別展示をしていて、こちらはチケットを購入しないと見ることができない。名画を見慣れているロンドン子でもダヴィンチは特別らしく、チケットは連日売り切れで、結局こちらは見ることが出来なかった。しかし、「白テン」は以前、フィレンツェのパラティーナ美術館で特別展示していたのと、横浜美術館に来たのとで二回見ているので諦めはつく。でも「岩窟の聖母」も特別展に持って行かれて見れなかったのが心残りだった。
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 今のロンドンはクリスマスシーズン。ロンドン一の高級ブランド店が並ぶリージェントストリートはクリスマスイルミネーションできれいだった。それと、ここは景気がいいのか、ものすごく沢山の買い物客でにぎわっていた。日本のシャッター商店街の人から見たらうらやましいくらいのにぎわいで、物もよく売れているようだった。

以下明日に続く。
by Weltgeist | 2011-12-20 22:51


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