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雨降って地固まる (No.829 10/09/14)

 昨晩遅く、突然強い雨が降り出した。夏の暑さを避けて窓を開けていたので慌てて閉めたが、外を見たら滝のような雨で一瞬前が見えなくなるほどだった。激しく降ったのはほんの一瞬だったが、こんな雨がずっと続いたら床上浸水くらい起こりそうな感じであった。多分、寒冷前線が通過したのだろう。雨は30分ほどで止み、後は何事もないかのように静かになった。
 昨夜の天候急変ぶりがあって、今日は日差しがあっても多少涼しい良い天気だった。ところが午後3時頃、突然また大粒の雨が降ってきた。雨粒の一つずつが1㎝以上ありそうなデカイ雨で、いかにも「これから大雨が始まるぞ」というような降り方である。これは土砂降りになると、慌てて洗濯物を取り込んでいると、それが数分で止んで、また数分するとポツン、ポツンと、ほんの数滴ずつ落ちてくるような降り方を繰り返している。見ると向の森の木々には夕方の日が当たっているからお天気雨だったのだ。
 「なんだ、慌てて損した」と思っていたら、その後ポツンポツンのインターバルが早くなって、いきなり本降りになってきた。昨晩ほどではないが、かなりの集中度で降ってきたから、今度こそ水が出るかもしれないと思っていると、また、スーッと静かになって止んでしまった。
 やれやれ大事に至らず良かったとは思うが、反面、何事もなしに終わってしまったことにちょっと期待はずれの気持ちもあった。
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 上の写真は今日の午後3時頃、急に降り出したお天気雨をわが家の庭から撮ったものである。いつも散歩している家の前の森は大粒の雨で霞んだように見えている。これだけの雨足だったから、大雨洪水警報でも出ているかもしれないと、テレビをつけたらまさに民主党選挙で菅首相の勝利を報じていた直後であった。日本の運命を決める選挙の最中だから一地方の気象情報など取り上げる価値もないのだろう。どの局を回しても菅首相再選のニュースのオンパレードだった。
 だが、今回の争いに興味のない小生には、あえてコメントするほどの感想も感じなかった。全く彼らに期待していないのだ。とくに今回の候補者は小生の基準で言えば二人とも役不足である。どちらが首相になっても駄目だと思っていたから、選挙にも興味がなかったのだ。
 小沢元幹事長は政治力はあるかもしれないがダーティだし、菅首相は無能で何か言うことが嘘っぽい。どちらに転んでも五十歩百歩で、こんな政治家しか出てこない今の日本は不幸だと思っている。しかし、無い袖は振れない。今の日本はここまで劣化しているのだ。
 今回菅首相を選んだのは国会議員の票ではなく、党員・サポーター票と地方議員票である。地方の人たちが菅さんに投票した理由で多く聞かれたのは、「わずか3ヶ月で首相を変えるのはまずい」という消極的な支持である。いわばしょうがないから菅さんにしたのである。このことを菅首相は忘れてほしくない。
 昨日今日のように、寒冷前線が通過した直後の雨で気候ががらりと変わる。これまで灼熱の亜熱帯であった日本の空気が秋の空に変わる兆しをもたらしてくれるのだ。民主党選挙もそうであって欲しい。選挙を勝ち抜いた菅首相は、雨降って地固まるで、息苦しいまでの閉塞感に満ちた日本を力強く変えてほしい。あまり期待出来ないが彼しか選択肢が無い以上仕方がない。我々は彼に希望を託すしかないのだ。
by weltgeist | 2010-09-14 20:20


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