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腰痛難民のその後の回復状況 (No.828 10/09/13)

 しばらくご無沙汰していた釣り仲間の某氏から突然電話があった。彼は小生以上に釣りキチだからさぞかし良い釣りを沢山やっていて、その報告かと思ったら、この三ヶ月ほどまったく釣りに行っていないというぼやきの電話だった。原因は小生と同じ脊柱管狭窄症で腰痛が起こって歩けなくなったかららしい。それも春までは普通に釣りに行けていたのが、突然痛みが出るようになったからショックも大きかったようだ。
 彼は小生のブログを読んでいて、小生が足腰が痛い痛いと騒いでいたのが、このところ急に山に蝶を採りに行ったり、釣りに行きだしたことを変だなと思っていたようだ。電話で「痛みは消えたの? どうやって治した? 」と矢継ぎ早の質問して、もし直ったのならその方法を自分にも教えて欲しいと言っていた。
 そう言えば、腰痛難民の話をブログで散々やってきたのに、その後の状況報告もやらないで、このごろの小生は山に蝶を採りに行ったり、釣りに行った話を書いている。実は小生の腰痛は治ってきていて、釣りに行ける程度までなってきたのである。今日は同じ悩みを持つ腰痛難民の皆さんのためにも小生なりの回復の現状についてご報告しておきたい。
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 小生、昨年のパミール高原に続いて今年はインドヒマラヤに行く計画をたてていた。それに暗雲をもたらしたのが、昨年から悪化してきた脊柱管狭窄症による左足腰部の痛みとしびれである。インドヒマラヤに行くのは7月。それまでには絶対痛みを取るようにしたいと、昨年の暮れ頃からいくつもの整形外科病院を渡り歩き、最後は某医大病院に入院して治療をした。しかし、痛みは治まるどころかますます強くなるようで、これでは山を歩くことなど出来そうもないと、計画も中止せざるを得ないところまで追い込まれてしまったのである。
 ところが、泣く泣くインド行きを中止したら、それまで続いていた足腰の痛みが不思議なまでに和らいできたのである。某医大整形外科のT先生は以前は言いにくそうに「あなたの痛みは多分に頭が作った精神的なものだ」と言って、鬱病の薬を処方してくれていた。この診断に小生は反発していたのである。実際に腰から足にかけて強烈な痛みが走り、MRIにも異常があるのに、この痛みはお前の頭が造り出したものだ、と言われても納得出来るわけがない。
 だが、インドという「重し」を頭から取り除いたら、痛いのが少しずつ引いてきたのである。最初の兆候は6月に飛騨のクモマツマキチョウという蝶を採りに行って10㎞ほど歩いたときだ。これだけの長い山道を歩いていつもの足の痛みが出てこないのが不思議に思えた。そして7月の初めに北京の西にある標高2300mの東霊山という山を恐る恐る登ったときも痛みが出て来ないのに自分自身が驚いてしまった。
 小生の痛みは自分の頭、脳が痛いと思うから痛いのだ、というT先生の言葉が本当だったと次第に思い始めてきたのである。ストレスの原因たるインドへ行くということがなくなって安心した脳が、痛いという信号を出さなくなったのだろう。
 そんなバカなことがあるか、と言われそうだが、実際小生の場合は今は痛みがなくなっている。最近では足腰を苛酷に使う鮎釣りでも試して痛みはほとんど生じないまでに回復しているのである。
 もちろん、まだ少しの痛みとしびれは残っているから完全ではない。しかし、以前のひどい状態と比べたら、もう痛みなどほぼ無いに等しいくらい回復している。なんでそうなったのか、理由はよく分からない。T先生が以前「痛みというのは、正直なところ原因はよく分からないんだよ。痛い痛いと言っていた人が、ある日突然直ってしまうこともある」と言っていたことを思い出した。どうやら小生はある日突然直った幸運な人の一人に選ばれたのかもしれない。
 とにかく今の小生は以前のような痛みは無くなった。だから痛み止めも鬱病の薬も今は飲んでいない。まだ再発の恐れもあるから慎重に行動しているが、回復基調にあるのは確かのようだ。
 では、何が痛みを止めたのか。素人の推測だから全然信憑性はないかもしれないが、一番は、もちろん「インドへ行くんだ」と思うストレスを取り払ったことだろう。しかし、それ以外に毎日地道にストレッチと腹筋運動のリハビリを繰り返していたことも大きな要因であったと思う。このままだと車椅子の生活になるのではないかという恐怖があったので、リハビリ運動は毎日必ずやっていた。これで腰の周辺に筋肉がついてある程度の痛みはカバーしたのではないかと思っているのだ。
 病気は医者や薬で治るという他力本願に頼りすぎず、自らの鍛錬で治すのだ、という強い気持ちは腰痛難民には必要ではないかと思う。リハビリ運動は何も専門のジムなどに行く必要はない。小生のやり方は整形外科のリハビリトレーナーに教わった方法を自己流にアレンジしたものである。体の筋を伸ばしたり、腰の筋肉を鍛える腹筋運動を組み合わせた簡単なもので、これで十分である。大げさにやるより、手軽に出来る範囲のことを毎日欠かさずやれば、直る可能性があるのだということを今回小生は実感している。
 インド計画を中止した直後は「今年中に手術して、絶対来年こそインドに行くぞ」と思っていたが、そうした気持ちそのものが痛みを強めていたのだ。手術などしなくて良かったと思っている。今はストレッチと腹筋鍛錬で治すぞ、という気持ちになっているのだ。

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by weltgeist | 2010-09-13 23:55


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