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中国旅行報告3 (No.768 10/07/14)

 中国に着いて三日目。東霊山の麓の周永順旅游ホテルの朝は、異様な物音で目を覚ました。外を見たら向かい側の山を沢山の馬が歩いていく。どうやら朝から山の上の放牧地に馬たちを誘導していくらしい。東霊山の山頂付近までいた馬は夕方になると麓まで降ろされているのだろう。霧の中、馬を追っていく馬子の様子が墨絵のように見え、やはり自分は異国に来ているのだという郷愁のようなものを感じた。
 今日の予定は河北省にある灵山(リンシャン)周辺を周り、時間があるなら五台山(ウータイシャン)か、百花山(バイファシャン)に登りたいと、ガイドの*さん(何度も書くが彼の中国名は小生のPCでは入力出来ない)に言っておいた。だが、五台山はここからだと距離がありすぎて簡単には行けないという。
 日本を発つ前は「あれもやりたい、これもやりたい」と一杯希望を持ってやって来たが、実は昨日の東霊山登頂で、すでに体はくたくた。足腰の痛みは出なかったが、体は疲労困憊状態で、今日は山を登る元気など残っていない。幸いというか、不幸と言うか、昨日は天気が良かったのに、今朝は小雨が降っていて、山はかすんでいる。こんな天気の中を登っても面白くないと、今日は車で河北省をちょっと回って、体力が残っていたら百花山に行ってみるということで9時頃ホテルを出発した。
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東霊山から河北省に向かう途中はこんな岩山が続く。写真では小さすぎて分からないが、岩山の間に白いあじさいが点々と咲いていて、そのコントラストが素晴らしかった。日本でこんな景色があったら、すぐに第一級の景勝地になるのだろうに、中国ではこの程度は当たり前で、あまり注目されていないように見えた。
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北京市から河北省に入ると、このような村が現れた。後ろに薄くかすんで見えるのが東霊山である。この村に住む人たちはどうやら馬や牛、羊を育てて生計をたてているようで、東霊山で「馬に乗らないか」と言って来た人たちの中にはここの住人もいたのかも知れない
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小生が上の村の写真を撮っていたら、突然、前方に羊の群れが出現。昨年キルギスでも同じように道路一杯に羊の群れが歩いて行くのを見たが、そのときは馬に乗った5~6人の羊飼いが群れを誘導していた。しかし、ここでは群れの最後におじいさんが一人で棒を持って歩きながら羊を山の上に追い上げていった。本格的な遊牧民と定住した人との差がここに出ているのだろう。
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これが河北省と北京市の境の標識。標識の向こう側が河北省、手前が北京市である。河北省の「河」という文字が落ちて無くなっていた。我々は河北省のミニ観光をして北京に戻るので、車は北京側を向いている
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百花山の麓は五代の後唐李克が戦争のためにここに亭を建て、明時代も龍王廟、瑞雲寺等を建て一時は栄えた場所だという史跡である。この石碑に書かれた文字も誰か有名な人の物らしい。ここが標高2218mある百花山への入り口でもある。我々は北京第三の高峰であるこの山も登るつもりだったが、頂上まで健康な男子で3~4時間かかると聞き、この石碑と入り口から少し山道を登っただけで、すぐに戦線離脱、リタイアした。もう山登りは結構。心は北京である
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北京での夕食は、*さんお勧めの水餃子。この天津百餃園(テンシン・バイジャユエン)がとくにおいしいと評判のお店で、以前、米国ブッシュ大統領もここに来たことがあるという。場所は王府井(ワンフーチン)に近い所のようだが、良く分からない。行きたい人はネット、またはガイドブックで調べてほしい。もっとも*さんに言わせるとガイドブックに載るような店は高くてそれほどおいしいとも言えないと言っていたから、この店は出ていないかも知れない
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入り口を入ると、この人たちがせっせと餃子を作っているのが見えた。このお店ではお客の注文に合わせて即、餃子を作っていくというのだが、この人数の人が休まず餃子を作り続けていることから、如何にこのお店が流行っているか想像してほしい。北京でもたいへん人気があるお店だそうで、我々がお店に入ってすぐに満席になってしまった
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最初に来たのが大*菜(左のサラダで中国名はタパサイ。ただし発音は*さんが言う中国語を小生が聞き取ってカタカナに書いただけなので、正確さは保証の限りではない)。右の黒いものは老***(ラオツウジュワトウ)というのだそうで、黒いのは多分キクラゲ。これとキュウリを味付けたもので、小生には「ベーリー・ベーリー・グッド」なお味だった。(サラダは日本のものと変わらないので特別コメントすべきことは無い)
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これは焼鴨(ショウヤ)。アヒルのもも肉を焼いたもので、どちらかというと比内鳥を特性のタレに漬けてから、カラッと焼き上げたもののような味だった。北京ダックと同じ素材だが、料理の仕方で味も違ってくるのが興味深い
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これが本日のメインディッシュの水餃子。水餃子と聞いて、ワンタンみたいにスープの中に入っているものを想像していたら、蒸し餃子に近い。日本で餃子と言えば焼き餃子と決まっているが、*さんに言わせると「あんなんものは餃子とはいわない」と言って馬鹿にしていた。ここの水餃子はどれも同じ形をしているが、それぞれ中身は違う。猪肉三鮮(豚肉入り餃子)、羊肉餃子、キノコ入り餃子、ニラの餃子、サバ肉入り餃子、猪肉豆角餃子(豚肉とサヤエンドウ入り餃子)の6種類を頼んだ。餃子はそれぞれ一皿が15元(約220円)。これをガイドの*さんと三人で食べても、前日と同じく量が多くて食べきれない。餃子は半分以上残ったが、これはテイクアウトが出来るらしい。ボックスに包んで*さんの奥さんのおみやげにしてもらった。
by weltgeist | 2010-07-14 23:47


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