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「腰痛難民治療」、退院・最終報告 (No.732 10/06/03)

「腰痛難民治療」、退院・最終報告 (No.732 10/06/03)_d0151247_17225229.jpg 長年悩み続けている腰痛難民の小生が最後の拠り所として入院した某医大病院から退院し家に戻って来た。それで結果はどうかと言うと、また駄目だった。本来なら皆さんから「退院おめでとうございます」と言われるところだが、残念ながら痛みは全然とれていない。むしろ前より痛みがひどくなった状況で、もはや病院としても手に負えない「難民」として正式に認定されてしまったようだ。かってのキューバやベトナムのボートピープルのように、あてどもない苦難の海に沈没寸前の小舟で放り出されてしまった状態である。
 足から腰にかけての痛み(座骨神経痛、正確に記せば、小生の病名は椎間孔狭窄症)を「今度こそ治すぞ」と希望を持って某医大病院に行き、神経根ブロック注射を受けたが、効果無し。同室にいた他の患者はブロック注射が「効いて痛みがなくなった」と喜んでいるのに、小生は何故か駄目なのだ。ブロックで効果がないと読んだ先生は、医大病院に併設してある東洋医学の針治療も試みた。西洋医学で駄目なら、東洋もやってみようというわけである。
 以前たかはらがわさんから「針は効くかもしれない」と聞いていたが、これまで針治療はやったことがない。韓流ドラマ「チャングムの誓い」で何度も見ていたように、細い針を腰の神経付近に刺し、弱い電流を流すと、痛みを感じる神経がビリビリする。これが意外に快感で、何か「効きそう」という感じである。今回一日おきに5回やっただけだが、針を打った直後は少し痛みがとれる。だが、しばらくするとまた痛みが復元してくるようだ。ただし、ブロック注射より効果はありそうな気がするので、整形外科医の指導のもとに針治療は続けようと思っている。
 しかし、針にしてもブロック注射にしてもいずれも対処療法であって、根本的には手術しかないようだ。同じ病院に入院している患者が何人も脊柱管狭窄症の手術をしてきて、「痛みがとれた」と小生に話していたから、最終的には手術で痛みはとれそうである。だが、「手術しても痛みが完全になくなるかは保証出来ない。やってみて効果がなかった人もいる」と先生は言う。手術とて完璧ではないのだ。小生の場合はブロック注射も効かなかったから手術も分からない。一種の賭けである。やってみて、「失敗しました。あなたは一生車椅子の生活をしてください」なんてこともあるから、手術まで踏み込むか自分はまだ決めかねている。
 ということは、手術をしない限り、今後もこの痛みにはずっと悩まされることになる。だが、もうそんな希望のない話をいつまでもブログに書くことは止めたいと思っている。書いたところで痛みがとれるものでもない。愚痴を並べることは、ブログを読んでいる方も気分が滅入るだけだろう。
 明日からは、もう少し明るいテーマを見つけて書くつもりだ。従って「腰痛難民治療報告」は今回を持って終了したい。ただ、同病で悩む人たちに小生の苦難の経験から得た忠告を最後に一言だけ言っておきたい。それは、腰痛で痛いと悩んでいたら、MRIの設備を持つ専門病院で正確に診断してもらうことだ。小生の痛みがここまでひどくなったのは民間治療師による適当な「治療行為」だった。素人治療は病状を悪化させるだけだということを肝に銘じて欲しい。

実はこの後意外なことから腰痛はなくなったのだが、長い物語に興味のある人はこちらをどうぞ。
by weltgeist | 2010-06-03 19:08


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